こんにちは、あーさんです。
我が夫、とーさんとは友人関係時代も含めたら15年の付き合い、その後結婚に至り、これまでの間に色々あって、WAIS-Ⅲ(知能検査)を受けた結果、夫に自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の疑いがあるとまで言われてから、更に数年が過ぎました。
(参考までに! 知能検査を受けた時のお話は、こちらからドウゾ)

日常生活ではドジっ子スキルの方が悪目立ちし過ぎるので、今も昔も変わらず、私は夫に対してADHDを疑ってはいるのですが、一緒に生活しているとやはり、
「あれ? この人やっぱりアスペルガーかもしれないぞ……?」
と思わざるを得ない時が多々あります。
正直、話が通じないというか、最悪私の仕事の愚痴なんぞに共感はしてくれなくてもいいから、なんというかこの、
自分の話が相手の脳みそに伝わっていない(理解されていない)感
と言うんですかね?
そういうストレスは、今でもちょいちょいあります(苦笑)
今日は、そんな我が夫、とーさんのアスペルガーかもしれないと思ってしまう特徴を、少しだけ挙げていきます。
目次
アスペルガー症候群の疑いあると指摘された夫の特徴
アスペルガー症候群の大きな特徴として、大きく3つに分けられるのが、
- 社会性能力
- コミュニケーション能力
- 想像力
これらの障害ですね。
全てにおいて夫が当てはまるとは言い切れませんが、私が感じる我が夫の最たる特徴としては、
- 価値観を一方的に押し付けてくる。(現在は改善されている)
- 日常会話にやたら難しい単語を取り入れてくる。
- 相手の表情・話ぶり等から、真意を読み取ることが非常に苦手。
- 他人からどう思われようと関係ないという気持ちが強い。
- イレギュラーな事態に陥ると、思考がフリーズしてプチパニックを起こす。
- 物事の先の見通しが立たないと不安が強くなり、あれこれ考え過ぎてしまう。
- 人ごみの中で突然大声を上げたりする。
一部、以前に紹介させて頂いた記事と重複している所もあります。

では、具体的にはどんな症状なのか?
順番に説明させて頂きます。
1. 価値観を一方的に押し付けてくる
夫は若い頃、他人の意見なんて全く聞き入れない男で、
「俺の考えが正しいんだから、俺の考えに従うべき! お前の考えはあり得ない!」
と、本気で言っていたクソ野郎人間です。
学生時代、こんなことを本気でほざく夫にまだ若かった私も本気でイラッとして、居酒屋で割とガチの大ゲンカをしたことがあるくらいです。
「「こいつマジでムカつく……!!」」
当時の夫は、
「理論的に考たら自分の考えが絶対に正しいのだから、お前の考え方よりも俺の考え方に沿って行動すべき」
と、本気で信じていたんですね。
なので、
「どうしてわからないの? 理屈で考えたらすぐにわかることだろ?」
と、自分の考えに否定的な私に偉そうに説教をしてくる始末で、
「価値観は人それぞれ違う、あんたの考えが間違っていると思う人間だっているの」
と私がいくら説明しても、逆切れされるだけでした。(結果、居酒屋で大ゲンカ……)
その後、社会人生活で色々やらかしてボッコボコに精神的にやられた結果、
誰が何と言おうと相手の意見は常に自分と同じとは限らないし、むしろ違うと思っていた方がいい。
ということを数年かけて漸く学び、このクッソムカつく押し付け根性は劇的に改善されたのです。
(参考までに! 価値観押し付けアスペ夫の対処法はこちらから)

当時はまだ学生で友人関係だったから私たちも大ゲンカくらいで済みましたが、あの価値観のまま今も続いて結婚生活に突入していたかと思うと……もしかすると、既に夫婦生活を終わらせていたかもしれません(笑)
2. 日常会話にやたら難しい単語を取り入れてくる
読書が趣味で、若い時は好きな分野の本を読み漁っていた我が夫。
本のおかげで特定の分野の知識には長けていますが、日常会話の中でも無駄に難しい単語を使います。
普段はあまり聞かないような単語なので、私も記憶には残っていないのですが(笑)、それでもよく使うフレーズとして、
「いささか」(サ〇エさんのお隣に住んでいる、あの先生ではありません)
「老獪」
があります。
小説等では「いささか言い過ぎた」みたいな表現は見かけるかもしれませんが、実際の日常会話で使う人間は、夫が初めてでしたね。
(「少し言い過ぎた」で良くない?と思うのは、自分だけではないはず……)
「老獪」も、親戚のおじいちゃんとかの話の時によく使っています。
まぁ、日常会話で明らかに「よっぽど変だよね?」みたいな使い方はあまりしていないので、私も強く突っ込んではいませんが……たまに気になる時もあるのも事実です。
3. 相手の表情・話ぶり等から、真意を読み取ることが非常に苦手
これは発達障害あるあるですね。夫も苦手です。
それなのに、現在の仕事は相手の話ぶり等から真意を読み取らないとクレームに繋がることが多い業務で、
「真意を読み取るなんて一番苦手な分野なのに、それをしないといけない仕事だから疲れる……」
と夫はよくぼやいております。(何の因果か、前職もそういった業種でした)
だけど妻の私からすると、
「そうやって仕事で毎日訓練してその特性を少しは改善してくれ!」
と思うので、夫には頑張って頂きたい所ですし、そんな仕事を10年近く経験しているからこそ夫は私の価値観も尊重してくれているし、本来不向きな仕事でも頑張ってくれている所が本当に凄いなと私も思いますし、なので、私たちは結婚生活を続けていられるのかなと思います。
夫が発達障害を抱えているとしても、プラス方向に考えるようにしました☆
また夫は、
「自分なら(言われても)傷つかない。
自分なら(むしろ言ってほしいから)意見をはっきり言う」
という、まさに自分の物差しを基準にしか考えられない所があるので、相手の表情等を見て「これは言ったらマズイぞ……」というようなことが即座に判別できません。
その結果、上司・友人・主に妻の私を不愉快にさせることが多いです。
言った後で「やっちまったかも!?」と気付ける時もありますが、気付けない時も多々あるようで、現在は
「これを言うと(やると)怒られることが多い」
という経験則から、なんとか対応しているようです。
(参考までに! 失言の多い発達障害夫には、こんな注意の仕方が有効です)

4. 他人からどう思われようと関係ないという気持ちが強い
夫は他人からの評価を大して気にしていません。
上記に挙げた「価値観を押し付ける」というのも、こういった気持ちが強かったからだと思います。
気持ち的には常にこんな感じ。
現在は社会人として、「相手の意見も尊重する」とか、「相手の感情を読み取る」大切さも理解していますが、夫を見ていると、それは相手を思いやるというより、
「生きていく上で絶対に必要なスキル」
としての位置づけであるような気がします。
「考えを押し付けているだけでは仕事で支障が出る」「評価が下がったらクビになるかも」
こんな考えから、現在はなんとか感情面の折り合いをつけて色々考慮していますが、本心では、今でも他人からの評価は全く気にする必要がないと思っているようです。
5. イレギュラーな事態に陥ると、思考がフリーズしてプチパニックを起こす
想定外のことが起こると、夫は思考がフリーズします。
私の前で「どうしたらいいの!?」とプチパニックを起こしたこともあります。(30過ぎた男がパニックになっている姿は、もはや滑稽でした)
これは完全にフリーズのパターン。本当に文字通り、フリーズします。
仕事上ではパニックを起こすことはなくとも、頭の中が一瞬混乱するそうです。
それを立て直すためにもう一度一から考え直して、順番に物事の道筋を組み立てられるようになったのは、やはり10年ほどの社会人経験のおかげでしょう。
6. 物事の先の見通しが立たないと不安が強くなり、あれこれ考え過ぎてしまう
先が見えない計画があると、夫はとにかく不安がります。
最後のゴールの目通しがわからないと、不安で不安で仕方ない
らしいです。
不安だからこそ、無駄にあれこれ余計なことをしようとして、私に「それ必要?」と突っ込まれて、でも不安だからまた余計なことをしようとして……の繰り返しです。
結婚当初はこういった傾向が強かったですが、私と結婚してからは、
「だから無駄なことをするな!」
と、私が一喝するようになったので、現在は不安に思うだけで留まっています。
これも教育の賜物……?なのでしょうか(笑)
7. 人ごみの中で突然大声をあげたりする
ショッピングモールや観光地等でたまたま夫と離れて歩いていると、向こうから突然、
「あぁぁ!?」
という夫の情けない声に、ビックリすることが何度もありました。
後から経緯を聞くと、
「買い物をした袋を落とした」
「あまり見かけないレアな商品を見かけた」
等の理由で驚きの声を上げたらしいのですが、その声量がまたどでかいのです。
離れた位置にいる私からも「声でかっ!」と思う声量なので、夫の付近にいた方々は驚きの顔で夫を見ていて、でも当の夫本人は周囲の自分に対する反応に全く気付いていません。
本人にしてみたら、ものすっごい小さい声で呟いているレベルだと思っていたそうです。
電車の中で会話する時も、こちらが注意しないと普段と変わらないかそれ以上の声量で話し出すので、私は車での移動の方が気が楽です。
まとめ
以前書いた記事と重複する点もいくつかありましたが、これらが、私が夫に対して「この人、アスペルガーかもしれないな?」と思う特徴でした。
ちなみに、よく言う「アスペルガーの人は共感能力が乏しい」という点については、夫に関してはそこまで度合いは強くない方だと感じています。
夫は言わないとわからない性格だし、「相手の真意を読み取る」とか、「自分の物差しを基準にしか考えられない」という特徴もあるので、どうしても私の話が通じていないなと感じる時も多々ありますが、夫の場合、自分がアスペルガーかもしれないと自覚をしてくれて、
「妻の言い分を少しでも理解しよう、考えよう」
という意識で常に考えてくれるようになったので、結婚当初に比べたら、現在の方が夫婦の会話は普通に成り立っているように感じます。
(参考までに! 発達障害夫にはまず自覚をして貰いましょう)

夫婦それぞれ考え方が違う場合も、
「この価値観の違いはどうしようもない。絶対に平行線のままだから、もう止めよう」
と私が話を切り上げれば、おそらく学生時代の夫だったら「なんでだよ!?」と食い下がってきたところでしょうが、現在の夫は少々不満げながらも、「そうだな」と引き下がれるようになってきています。
「夫がアスペルガーかもしれない……」
と悩む奥様はたくさんいらっしゃるかもしれませんが、色々なサイトを見てどこかで夫がアスペルガーだと確信しても、やはり専門の医師に診てもらうことが重要なので、焦らずに普段の夫の様子を観察するようにしてくださいね。
(参考までに! 自分の夫が発達障害かも?と思ったらまずは3つのことを確認!)

もし夫がアスペルガーでも、(我が夫がそうですが)克服できる特徴や改善の余地がある特徴はいくつかあります。
まだ奥様が旦那様に愛情が残っているなら、
それらを夫婦で乗り越えられることもあるので、気負いし過ぎずに頑張ってみるのも良いかもしれません。
(もちろん、諦めることも大事ですよ! そんな時はこちらの記事を参照に)

……と、いうわけで、WAIS-Ⅲ(知能検査)で指摘された、アスペルガー症候群かもしれない夫の特徴 でした!
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