こんにちは、あーさんです。
発達障害(かもしれない)夫との生活では、まず夫本人に自覚をして貰うことが大事だということは再三お話させて頂きました。

今回は、その中でも「アスペルガー症候群」の疑いがある夫に対しての自覚の促し方について、更に細かくお話していきます!
アスペルガーは一番自覚を促しにくい
最初にこんなことを申し上げるのは恐縮ですが、発達障害の中でも、
特にこの自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)の方は、自覚を促すのが一番難しい
です。
幼少期に診断がついているなら良いですが、大人になってから気付いたのでは、ADHDやLDの方のようにわかりやすく表に出る症状ではないし、仕事面でも特に大きな苦労・挫折をされていなければ、ご本人にとっては全く無縁の話だと感じていてもおかしくありません。
こだわりが強いとか、空気が読めないとか、キレやすいとか、それくらいなら「性格」で済ませてしまうことが多いので、ご本人から自覚するのは極めて難しいでしょう。
あくまで、アスペルガーの症状に困っている方の大半は、
ご本人と一緒に生活している人間、つまり家族 です。
仕事では効率良く業務をこなせて社会的地位も高い方もいらっしゃるかもしれませんが、家の中では
「ふざけんな!!」
ってことをやらかしているのがアスペルガーで、残念ながらそれに常に振り回されているのが、家族なのです。
なので、
「なんとか本人に自覚させたい……」
と思うのは家族ならば当然のことで、しかし上記に書いたように、大人になってから周囲がアスペルガーかもしれないと疑ってみたところで、本人に自覚を促すのがとにかく難しいのも特徴です。
我が家の夫の場合、WAIS-Ⅲが自覚のきっかけに
ちなみに、我が家の夫は
「自分がアスペルガーかもしれない……」
ということは自覚しています。
それはもちろん、WAIS-Ⅲ(知能検査)を受けた結果、
臨床心理士さんから「アスペルガー症候群の疑いがある」とはっきり指摘されたから
です。
(その際の詳細記事は、こちらからどうぞ)

元々超絶ドジっ子でADHDの要素が非常に強い性格なので、検査を受ける前は夫自身も
「自分はADHDの可能性が高いだろうな」
とは思っていたそうですが、検査を受けた結果、やはりどこかで身に覚えがあったのでしょう。
妻の私自身から、
「少しは相手の立場になってものを考えて!」
「それは言ったらダメな台詞でしょうよ!?」
「共感能力が低いんじゃ!」
……等等、普段から散々罵られて叱られていたせいか、最初は
「俺がアスペルガー……?」
と、「信じられない」という気持ちの方が強かったみたいですが、今では正式に診断は下りていないとはいえ、そのような傾向があるんだな……ということは自覚しています。(せざるを得ない、のかも)
正攻法は難しい
普段からご自身の特性に困っているなどしている夫ならば、夫本人に
「〇〇が苦手じゃない?」
と話を持っていけば、すんなり自覚して貰えることが多いでしょうが、特に日常生活で(自分だけが)困っていないアスペルガー疑惑の夫では、そう簡単にいきません。
「あなたは〇〇な所がアスペっぽいから、病院に行って来たら?」
という直球法では、アスペルガーの方だと無駄に反感を買う可能性が非常に高いので、避けた方が良いでしょう。
私の夫のように、
ぐうの音が出ないほどの証拠
= WAIS-Ⅲの結果(臨床心理士さんからの指摘付き)
があれば別ですが、そうでない限り(結果が出ても認めない方はいるでしょうが)、妻側からの憶測だけで訴えるのは、論理的思考で物事を考えるアスペルガー疑惑のある夫では、素直に耳を傾けるはずありません。
「その証拠はどこにある?」
「勝手に決めつけるな!」
とキレられる恐れがありますし、「発達障害」という言葉・概念自体に偏見を持っている方なら、尚更絶対に認めるわけがありません。
妻から無駄に喧嘩を売るのは止めておきましょう。
視覚から自覚を促しつつ、ポジティブな情報を流す
論理的思考で物事を考える傾向が強いアスペルガーの方は、我が夫が自覚をしたきっかけになった知能検査のように、
物的証拠を見せながら訴えると効果的
かもしれません。
こちらの記事の後半にも書きましたが、

ネットで簡単に見つけることができるアスペルガー症候群の典型的症状と照らし合わせて、
「あなた、この症状ほとんど当てはまらない?」
と、視覚的に証拠を見せながら促していけば、もしかすると少しは「ん?」と思う部分が出てくるかもしれません。
「確かにそうかも!」と思ってくれたらラッキー。
簡易的なアスペルガー症候群の診断テストをして貰うのもアリですね。
深刻にやるのではなく、至極軽いノリで「やってみない~?」と勧めてみましょう。
素直に受け入れられる旦那さんだと、
「あ、自分はアスペルガーかも!?」
と案外簡単に自覚するきっかけになることもありますし、逆に、プライドが高く発達障害に偏見がある方だと、
「こんなのたまたまだ!」
と怒り出してしまう可能性もあります。
前者の場合はそのまま妻が更に説得していけばいいですが、後者の場合はもちろんそう簡単に話を持っていけません。
怒り出してしまう旦那さんは、
プライドが邪魔をして自分の非を認めない傾向がある、
もしくは、
常に自分が正しいと思い込んでいる俺様タイプ
が大半なので、病院に行って診断を貰うなんて、非常にハードルが高い行為になってしまいます。
なので、視覚から事実を突きつけつつ、妻側が更に努力できるならば、これと同時に、
発達障害の偉人・有名人の話題を振ってみましょう。
日本の歴史上の偉人で発達障害だったのかも……?と言えば、戦国武将・織田信長。
海外の偉人で言えば、発明家のトーマス・エジソンに、物理学者のアルベルト・アインシュタイン。
Appleの創業者、スティーブ・ジョブズ氏も、何らかの発達障害があったのではと言われていることで有名です。
このように、何かしらの功績を現代に残している偉人・有名人の話をすることで、発達障害に対しポジティブな情報を流しておくと、プライドが高い旦那さんでも多少は話を受け入れやすくなるかもしれません。
……それでも、怒り出す人は怒り出しますし、絶対に自分は発達障害ではないと認めたがらない方もいらっしゃいますので、注意してくださいね。
(ちなみに、自覚できる人とできない人の違いについてはこちらの記事を参考にどうぞ)

まとめ
自覚させるのが難しい自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)ですが、それでもご家族の方が日々の生活に困り、なんとか自覚をさせたい!と思っているならば、
- 口頭ではなく、アスペルガーのチェックリスト項目を視覚で見せながら、自覚を促す!
- 軽いノリでアスペルガーの診断テストを受けて貰う!
- 発達障害の偉人・有名人の話をして、ポジティブな情報も流す!
の3点を、まず試してみましょう。
最後に再び申し上げておきますが、日常生活に困っていないアスペルガーの方はご本人から自覚をするのは非常に難しく、周囲の人間だけが困惑しているケースが多いので、とにかくまずは「自覚をさせたい」とご家族はお思いになるでしょうが、上記を試しても、すぐに怒り出したりして話にならない旦那さんもいらっしゃるので、その点は注意が必要です。
怒るか怒らないかは、本当に人によります。
ただ、もし自覚をしてくれてもご自分の特性を改善しようとしない場合もありますので、(心底腹は立つでしょうが)奥様は極度に悲観することもないです。
奥様が決めることは、アスペルガーの傾向がある旦那さんと、一生一緒にいる覚悟があるか、ないか、それだけです。
覚悟があるなら、そんな旦那さんの特性を考慮して、改善するよう促す等の対応をする。

覚悟がないなら、旦那さんに見切りをつけることも視野に入れる。

お子さんがいるなら尚更、一朝一夕で決められることではないので、ゆっくりじっくり、奥様ご自身が悩んで考えて、決断していきましょう!
……と、いうわけで、夫がアルペルガーだった時の対処法 本人に自身の特性を自覚させるには? でした!
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