こんにちは、あーさんです。
発達障害の中には、ADHDというものの症状に「不注意」というものがありますね。
大人になった症状だと、ケアレスミスが多いとか、時間管理ができない、とかです。
本日は、そんな不注意スキルを発揮する発達障害(かもしれない)の夫を持つ妻の普段の生活の対処法を、よくある特性の具体例を挙げて解説させて頂きます!
(参考までに! 妻からのアプローチではなく、発達障害による不注意夫自身もできる対処法は、こちらからどうぞ)

目次
不注意夫には、妻が具体的解決法を教えると良い
我が夫も「不注意」が半端なく、今でも色々やらかすことが多いです。
代表的なドジっ子スキルはこちらの記事の前半に書かせて頂きましたが、

他にも細かいことを挙げれば、現在進行形で今でも結構な頻度で色々とやらかしています。
(知能検査でアスペルガー症候群の疑いあり、と言われましたが、こういった特性が「夫はADHDかもしれない?」と思わせる原因にもなっています。)
最初は私も夫が何か失敗しても、
「気をつけてよね!」
だけで済ませていましたが、次第にこの一言だけでは全くの無意味だということに気付き、最近では夫が何かやらかすと、
必ず具体的解決法を伝える
ようにしています。
夫は悪気なく何もわかっていないし、こうしないと、夫の頭の中で何も気をつけていないということがわかったからです。
(参考までに! 夫や職場の同僚が大人の発達障害だとしたら、「気をつけてね」という注意では何も通じていません!)

具体的解決法といっても、そんな大層な内容ではない
具体的に、最近にあった私の激怒り事案でいうと、お風呂の栓のハメ忘れです。
お湯を汲む際、栓がハマっていないためにいつまで経ってもお湯が汲まれていなくて、夫が様子を見に行ったら
「栓入れ忘れた」
ということだったのですが(この時点で相当イライラしている私)、それから更に時間が経ってもお湯が汲まれず、もう一度様子を見に行った夫が戻って来て一言。
「今度は給湯ボタン押し忘れちゃってた☆」
「ごめんね☆」
は?
少しでも子どもを早く寝かそうと、夜は毎日時間との闘いをしている私にとって、これら一連の出来事にサツ意を覚えたというのは言うまでもなく……。
……すみません、話がずれました。
とにかくこんな時、具体的解決法といっても、そんな大層な内容ではありません。
私たちが普段当たり前に気を付けていることを、ただ伝えればいいのです。
「お風呂を洗い終えたら、給湯ボタンを押す前に必ず先に栓を入れる。栓がハマっているのを確認したら、次に給湯ボタンを押す。お湯が零れずにちゃんと汲まれているのを目で確認してから、蓋を閉める」
本当に、ただこれだけです。
私たちが普段していることを伝えるだけで、別に頭を捻る必要なんて少しもありません。
ですが、これを伝えた時の夫の反応はというと、
「あーなるほど! 先に栓を入れてからボタンを押すのかー! 今まで確認なんてしたことなかったわー」
「そういうやり方があったんだね☆」
それ本気で言ってる?
小学生でもわかることを、何をそんな……と思ってしまったのですが、夫にしてみたら本当に「目からウロコ」内容だったようで、心底ビックリしていました。
なんというか、自分なりのやり方が固定してしまっていると他のやり方が一切浮かばないのか、「行動のパターン化」をしているだけで頭は何も考えていないのか(夫は多分コレ)、人によるとは思いますが、とにかく、
簡単なミスでも本人にとってはそのミスをなくす方法が本気でわからないことが多いので、その都度、具体的な解決法を伝えなければいけません。
(参考までに! 「行動のパターン化」については、こちらの記事をどうぞ」

「このくらいならわかるはず」という先入観は捨てる
お風呂の栓の件も含めて、私もつい夫に対しては思いがちなのですが、
「大人だったら、このくらい言わなくてもわかるよね?」
という思い込み・先入観は、発達障害の方には持たない方がいいです。
通常の会話中、一般的な大人の通常解釈をしていればいちいち言葉に出さずとも話し手の意思を汲み取ることが可能ではありますが、口に出た言葉通りにしか意味を受け取れないのが発達障害の特徴です。
発達障害の方には、
「こんなの言わなくてもわかるよね?」
「少し考えればわかることだよね?」
と思ってしまうような細かい内容も、その都度伝える必要があります。
内心では「オイオイ……」と思いがちですが、発達障害でなくとも誰でも、異業種に転職すればそんなことってありがちですよね?
例えばIT関連で働いている方からすれば、パソコンのショートカットキーを使いこなすのなんて普通だろ?と思っていても、パソコンに普段あまり触れない人間からすると、そもそもショートカットキーって何ぞや?です。
その業界で働いている方からすれば仕事上で「一般的な常識」でも、それ以外の方ではそんなものは「一般的な常識」でないこともたくさんあります。
発達障害の方もまるで同じで、(種類も次元も違う!とは思われがちですが)私たちが普段何も考えずにやっていることが、彼らにとっては「一般的な考え」ではなかったりします。
彼らには「一般的な考え」ではないので、私たちが「一般的な考え」と思っている内容も、もちろん相手は何もわからないままです。
我が夫のお風呂の栓の件も、お風呂を洗ってお湯を汲む際、普段私たちが
「無意識にできている気をつけるべきポイント」
が、夫は私が言うまで悪気なく、本当に知らなかったのです。
「言ってくれないとわからない」
とは夫もよく言っていて、だから私も、
「このくらいならわかるよね」という先入観を捨てて、その都度いちいち言葉で説明する
ようにしました。
仕事ならば何も言わずとも相手の意図を汲み取る努力をしないといけませんが、家の中では、妻として私がフォローしないといけないと思ったからです。
こないだ私のヲタク話を聞いてくれたしね…。(本音)
……とか言いながら、正直、まだまだ私も夫にイライラする時は多々ありますけどね。
だけど、私だって世の中の常識で知らないことはまだたくさんあるでしょうし、夫の場合、言わないといつまでも理解しないけど一度説明すれば理解してくれるor理解しようと努力してくれる人なので(この「言えばわかってくれる」点は、発達障害疑惑のある夫との結婚生活を営む上では地味に非常に大事)、なんとか我慢できています(笑)
「次は気をつけよう」と本人は反省したようで、本当は何も考えていない
それでも、(上記で先入観は捨てた方がいいと言いながら)
「いい年をした大人がどうしてこんなこともできないのか?」
と疑問に思ってしまうことは仕方のないことだと思うのですが、今回のお風呂の栓の件で夫自身も気付いたことがあったそうで、
「次は気をつけよう、と毎回思ってたけど、それだけだったわ。具体的にここをこうして、とか何も考えてなかった」
「一応反省はしてたんだよ☆」
は?
……つまり、何か失敗してその時はもちろん反省して「次は気をつける!」と思っていても、
「気をつける!」と思うだけで、具体的に何を改善すればいいかは実は何も考えていなかった
ということですね。
……そりゃあ何度も同じミスを繰り返すはずだわ(怒)
(先入観を捨てた方がいいと力説した私の時間を返せ!)←本音の本音。
少々愚痴になりますが、そもそもこのお風呂の栓の件、仕事で遅くならない日はお風呂洗いは夫が担当しているのですが、洗った後にお湯を汲む際、湯船の栓をハメ忘れてお湯が汲まれていない、という事案が以前から多発していて、その頻度、
月に数回です。
年に数回ではないです、月に数回です。
(大切なことなので2回言いました)
人間なので、たまにはそういった失敗があるのはわかります。
年に数回レベルだったら、私だってここまでうるさく言いませんでした。
だけど、月に数回ってやらかし過ぎじゃない? 水道代もバカにならないんだけど?
小学生になった時からお風呂洗いをしている甥っ子ですら、こんな頻度でやらかしてないよ?
仕事してて疲れてるから気が抜けてた? 「仕事モード」だから仕方ない?
だけどそれもたまになら許せるけど、回数が多いとただの言い訳だよね?
疲れてると何度失敗してもこっちがその度に甘い顔して許さなきゃいけないの?
私だって毎日仕事に家事に育児にで疲れてるけど、そこまで何かやらかしてる?
それとも「風呂洗いはできない」で開き直るの? マジで? いい大人が? クズなの?
……と、普段は口に出せない本音がポロリポロリとついつい零れてしまい、夫をかなり落ち込ませてしまいました。
この点については、私も妻として反省しています……(頻度が多すぎて普段我慢していた分、一気に爆発してしまいました)。
が、ここでようやく、
(私らにとってはごく当たり前の)具体案を教えたことで、夫の栓のハメ忘れは目に見える形で激減しました。
私が「栓がハマっていることを確認する」ことを教えてからだいぶ経ちますが、夫はあれから1回しか失敗していません。
なので、家でも仕事でも、簡単で些細なミスをした時に「ごめん。次は気をつける」と口では言いながら何度も何度も同じミスを繰り返している夫の場合、
実は具体的な解決案については何も考えていない
ことがあるかもしれないので、妻からしっかりと、当たり前にできる対策案を伝えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
では、今回の抑えておくべきポイントです。
- 不注意が過ぎてケアレスミスが多い夫は、「気をつけてね」の声掛けだけでは絶対治らない。
- 「このくらい言わなくてもわかるよね?」という先入観は捨てた方が良い。
- 本人にとってはミスをなくす方法が本気でわからないことが多いので、その都度、具体的解決案を教える。
- 「次は気をつける」と本人も反省しているが、それでも繰り返すミスが全く改善されない場合、実は対策を何も考えていない可能性が高い。
ここで具体的解決案を伝えたら、その方法を再び「行動のパターン化」して貰いましょう。
普段は「仕事モード」で家の中で何かしらやらかすことが多い旦那さんには、この「行動のパターン化」も有効な方法です。
(参考までに! スキル・ステータスを仕事に全振りしているのが、「仕事モード」の旦那さんです)

(「行動のパターン化」は、我慢ができない発達障害夫でも仕事と家事の両立にも役立つスキルです)

我が夫も、私から具体的に細かく説明したらお風呂洗いからの栓の入れ忘れは目に見えて改善したので、再び繰り返しにはなりますが、
「こんな簡単で当たり前なこと、大人がわからないはずがない」という先入観は全て捨てて、具体的な解決案を伝える
ようにしましょう!
(参考までに! ADHDによる依存傾向? 性依存傾向のある夫が普段から心掛けていること)

(衝動性のあるADHDには、衝動買いの特性もあります。夫婦でできる対処法とは?)

……と、いうわけで、夫が発達障害だった時の対処法 不注意夫その1 当たり前の具体的解決法を教える でした!
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