こんにちは、あーさんです。
大人の発達障害は、定型発達の人が簡単にできることでも多大なストレスを感じやすいことがあると、前回の記事で申し上げました。

今回は妻がただ怒るばかりではなく、何度注意してもできない発達障害夫に対して、妻側の具体的なアプローチの方法をお伝えしていきます。
できないものは絶対にできない
最初に心が折れそうなことを申し上げますが、何度注意しても何も改善しない発達障害夫の場合、
できないものはできない
と早々に認識した方が良い時もあります。
もちろん、
と夫が開き直り妻だけのストレスが溜まる一方ならば、妻も心を鬼にして夫にはガッツリ反省して貰うのもアリです。
(参考までに! 発達障害夫に本気で反省して貰うには?)


しかし、現実に考えた時、少しでも発達障害夫の迷惑行為や困った悪癖を改善させたい…というのが、妻の本音でもありますよね。
結果ではなく、方法論で考える
そんな時に妻ができるアプローチとしては、
方法論で考える
です。
例えば、冷蔵庫の中にあるお菓子をあるだけ食べてしまう夫の場合…。
(くっだらない例かもですが、これを毎日やられていると妻は地味にストレス溜まるんですよ…怒)
いくら怒っても、置き場所を変えても隠しても、これは子供の分だからと説明しても、買いだめしておいたお菓子やジュースを狙い撃ちにして食べ尽くすクソ夫。
結果だけ見れば、
「いい大人が何百回と注意されてもお菓子を食べてしまう」
ことになり、ただただ呆れるしかない事案なんですが、これは逆に、
食べられてもいいと考える
と、発想を転換させます。
いくら怒ってもできないものはできない……だとしたら、
- 物理的にできるようにする(=お菓子類を一切購入しない)
- できなくてもいいと考える(=代替品を用意する)
と考えを改めざるを得ないるのです。
「そもそも、ダメだと言われているお菓子を食べなきゃいいだけの話なのに、どうしてわざわざこっちが譲歩みたいな形を取らなきゃいけないのよ!?」
ちょっとマジで一度生まれ変わって貰っていい…?
という奥様方の怒り、はい、ごもっともです。
私も内心では、そう思ってます。
しかし、
そんな正論が一切通用しないんですよ、発達障害夫には。
この悪癖を治さなきゃといけないと頭では思っている(のになぜか治せずにいる)夫の場合も、
「だから、俺に食べさせない方法を考えてくれ(キリッ)」
と言い出す始末なんです。
私たちからすればただ少し我慢すればいいだけの話なんですが、発達障害の程度が重い旦那様だと尚更、この一般的な正論を頭では理解はできて(るのかもしれないけど)も、
発達障害(ADHD)特性の衝動性で、どうしても我慢がきかなくなる
のです。
これが、
できないものはできない、根本的な理由
です。
物理的にできるようにする
できないものを強制的にできるようにするには、
物理的な方法を取る
と、できるようになることが多いです。
上記のお菓子の件で言えば、お菓子を一切買わない、ですね。
ないものは食べられません。
ということで、子供や妻の都合をガン無視すれば、夫のお菓子のつまみ食い問題は一気に解決できます。
ちなみに夫の場合、受験勉強や就職試験、資格勉強をする時、自宅の部屋ではなくあえてファミレスで勉強していたと言います。
部屋だと漫画だったりパソコンだったりとにかく誘惑するものが多く、絶対に勉強をしなくなるので、物理的に誘惑するものがないファミレスに移動して勉強していたらしいです。
一応国家資格も持っている夫なので偉いなーとは思いましたが、本人に言わせると、
「このくらいのことをしないと逆に勉強が全然できないんだよ…」
とのことでした。
代替品を用意する
発想の転換で仕方なく、妻が「食べられてもいい」と考えるならば、必ず、
代替品を用意する
ことをオススメします。
単純に夫の悪癖は治らないと諦めるのではなく、上記の例で言えば、
食べられても大丈夫な激安お菓子等を用意しておいて、夫にはこのお菓子なら食べて良いと言っておく
のです。
誘導されれば、夫も食べてOKなお菓子を食べてくれるはずです。
単純に食べたい衝動だけの旦那様ならば、お菓子でなくても他の食料品でもOKです。
これならば、夫も一切我慢しなくてもいいし、妻もわざわざダミーお菓子を買う手間はあるとはいえ、本当に食べられたくないお菓子は無傷で済むので、互いにWINWINです。
心の内まで一緒とは限りません。
それでも万が一、ダミーお菓子を食べ尽くした後に本命の食べられたくないお菓子にまで手をつけられることが何度も続き、口頭で注意しても夫の行為が全く改善されないようならば、その時こそ信賞必罰を徹底してください。

「このお菓子を食べたら〇〇な罰を食らってしまう…」
と頭と体に覚えさせれば、本命お菓子の命が脅かされることは少なくなります。
全ては自覚から始まる
ここまで妻側からのアプローチを申し上げましたが、もちろん当事者である発達障害夫が、一番に努力して悪癖の改善をするべきだと、私は考えています。
夫が自ら悪癖を治すには、やはりいつもの、
自覚する
ことから始まります。
(参考までに! 発達障害の夫には、まずは自覚をして貰うこと!)

発達障害夫と生活するには、まず夫本人に自覚をして頂かないと何も始まりません。
なので、
- まずは我慢できない自分の特性を認めた上で、
- それでも我慢する or 我慢できない時を見極める
ことが重要です。
ストレスが凄まじいのにそれでも我慢する場合は、こちらの記事で申し上げたように、

感覚をマヒさせてその場を乗り越えます。
ただしこの方法はメンタルも多少強くないと無理なので、心身に支障をきたすようならば絶対にしないようにしてください。
どうしても我慢できない時は、
「我慢しなくてもいい」
とあえて考え(妻の本音を言えば、「そのくらい我慢しろや」と思ってますけどね?)、上記にあるように代替品を用意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
発達障害夫の繰り返される迷惑行為や困った悪癖を改善させるには、夫ができないものはできないと妻も諦め、結果ではなく方法論で考えるようにすることが大事です。
具体的には、
- 物理的にできるようにする
- 代替品を用意する
ことです。
なんだかんだ妻側が完全譲歩している状況に多少のしこりは残るものの、どうしてもできないことが多いのが発達障害でもあるので、この方法で少しでも奥様方の日常のストレスが緩和できることを祈っております…!
……と、いうわけで、発達障害夫に対して、できない事はできないと諦めるしかない? 結果ではなく方法論で考えよう でした!
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