こんにちは、あーさんです。
前回は、発達障害の特性により家事が「できない」夫への対処法ということでタイプ別に解説させて頂きましたが、

今回は一応……本当に「一応」レベルで恐縮ですが、家事を「やらない」発達障害夫の場合も解説していきます。
目次
単純に家事を「やらない」夫は、非常に厄介
正直、発達障害なんて関係なく、家事を「やらない」夫はザラにいらっしゃいます。
共働きなのに家事をやらないだけでもふざけんなボケが!レベルかなり厄介ですが、個人的には、そんな家事を「やらない」夫の原因は、
- 奥様に対する甘え
- 奥様がしっかり者で先に家事をやってしまう
- 育った環境・価値観
による所が大きいと思っています。
更に家事を「やらない」夫要素にプラスして、発達障害の特性をお持ちだと、尚のこと奥様は大変なのではないかと思います。
一応今回は、同じ家事を「やらない」夫でも、一般論ではなく発達障害の傾向がある夫向けのお話をさせて頂きますので、あしからず。
(参考までに! ADHD・アスペルガー夫の家事が「できない」「やらない」の見極め方と、それぞれの対処法!)


奥様に対する甘えで、家事を「やらない」発達障害夫の場合
アスペルガー症候群の方が当てはまることは少ないかもしれませんが、発達障害の男性って女性にとことん甘えがちです。
発達障害夫あるあるの考えで、本当に「悪気無く」、妻に甘えてくるのです。
その甘えは当然ですが本人に自覚なしのため、指摘しない限り絶対に改善できません。
夫婦ですから、男女双方に多少の甘えはあっていいと思うのですが、その限度を弁えられないのが発達障害故、と言わざるを得ないのでしょうか。
もちろん、その夫からの甘えに、妻が何の不満もなく受け入れられるなら問題ナシでしょう。
受け入れられず、むしろ「いい加減にしろ!」と思っているなら、それは夫に伝えるべきです。
彼らは言わないと伝わりませんし理解できません。
「言わなくてもわかってよ!」という発想は一切通じません。
「甘えてくるのにも限度がある」、「最低限の〇〇だけはやって欲しい」など、奥様の口からはっきりと直接文句を言うべきです。
意外にも、発達障害の傾向がある夫ならば素直に妻の意見を聞き入れることが多いです。
「あ、そういう気持ちだったんだ。ごめんね」
「全っ然、気付かなかったよ☆」
と、本当に悪気ないので、気付かなかったことに落ち込みはするかもしれませんが、拗ねることはないかもしれません。
(自覚もなく下手にプライドのある夫だと、拗ねる恐れもありますのでご注意を)
言葉通りに受け取ってしまう傾向がある発達障害夫には、下手にオブラートに包んで気持ちを伝えるよりは、直球ストレート勝負で気持ちを伝えないと逆に伝わりにくいので、遠慮せずに今の辛いお気持ちを夫に伝えるようにしていきましょう。
もしそれで奥様の苦労を理解して貰えたとして、その後発達障害の特性が原因でどうしても家事が「できない」となれば、こちらの記事を参考にくださいませ。

奥様が先に家事をやってしまうため、家事を「やらない」発達障害夫の場合
これは奥様にも原因があるタイプです。
単純に面倒だったり億劫だったりで家事を「やらない」夫でも、しっかり者で真面目なタイプな奥様だと、先に全ての家事をやってしまいがちです。
更に上記のような無意識に甘えてくる夫にもつい全てを許容してしまい、夫の後始末を奥様がしてあげたり、食事の用意も全部奥様がやってあげることが続くと、当然ですがそれが当たり前になって夫は何もしなくなります。
そして上記同様、(こうなると発達障害関係なく)
彼らは言わないと伝わりませんし理解できません。
「言わなくてもわかってよ!」という発想は一切通じません。
家事をきっちりしてきた奥様が段々と不満が溜まってきたからといって、夫は絶対に自分から妻の不満を察してくれることはまずありません。
奥様の方から、自分の気持ちを言わないと駄目です。
嫌なものは嫌なんだよ!
この時、ただ不満を言って愚痴を零すだけで、
「だからあなたも家事に協力してよね!」
だけでは、相手に全く真意が伝わっていません。
夫にしてみたら、「また嫁に怒られちゃったな~」くらいの感覚で終わっているので、
自分がどれだけ今大変か、そして何をして欲しいのかを具体的に要請する必要があります。
「家事に協力してよね!」では、曖昧な表現すぎて相手は理解できないのです。
具体的に「夕食後のお皿洗いをお願い」など、明確に家事の内容を示しましょう。
俺はそれをすればいいわけね!と、すんなり理解してくれます。
更に、相手の気持ちに鈍感なのも発達障害の方の特徴です。
現況の奥様の苦労をイマイチ理解できずに、「なんで俺が?」とほざきやがる言う旦那様には、奥様の毎日の大変さをわかって貰うためにも、一度夕食作り等を夫一人にやって貰うのもアリでしょう。
休日の日にでも、夕食の献立を考える所から始め、最初から調理する……料理をする方々ならおわかりでしょうが、まぁ面倒くさいですよね。それが仕事の後ならば尚更です。
そのリアルな大変さを身をもって経験しないとわからない方もいるかと思うので、根本にある夫の甘えを荒治療で叩き直したいという奥様は、是非料理を夫にやって頂きましょう。
もちろん、
「俺、料理ができない」
という、ふざけた言い訳はナシです。
家事も仕事の一貫だと教え、「仕事ができないなんて会社で言えるの?」とでも言って、とにかく一度は必ず教えながらでもやらせるべきです。
でないと、奥様の苦労を一生理解できないで終わります。
ただ、不注意が過ぎる夫の場合に、一人で台所に立たせるのがどうしても不安だというならば、夫が他にできることを必ず探しましょう。
できないからといって本当に何もさせないと、奥様の負担は一生このままです。
できる家事・育児、なんでもいいから何か探し出し、夫にも妻の現況の負担を理解して貰えたら、こちらの記事にも書いたように、

夫に「行動のパターン化」をさせ、家事を習慣化して貰うよう意識改革をしていきましょう。
それでも「やらない」夫には、信賞必罰
とはいえ、いくら口で説明しても家事をやらない夫は、本当に何もやりません。
知人のご夫婦(旦那様が発達障害のグレーゾーン)の場合、夕食後のお皿洗いを旦那様にいくら頼んでもやらない、とよく奥様が嘆いていました。
旦那様の方が仕事の帰りが遅いので、他の家事は全部奥様、本当にお皿洗いだけでいいからと明確に頼んでいるにも関わらず、約束をした直後の最初の2,3日は素直に洗い物をするけど(しかし鍋やフライパンは放置される)、次第に旦那様は毎日スマホをいじりながらダラダラ過ごしてなんだかんだやらなくなってしまう……と。
理由は簡単、結局、奥様が全部洗ってしまうから。
旦那がやらなくていつまでも片付かないから……と、奥様は仕方なしにやっているのでしょうが、旦那様も、こういった奥様の性格をおわかりなのでしょうね。
しゃかりき働くしっかり者の奥様に甘えている証拠でもありますが、当然ながらこれではいつまで経っても旦那様は家事をやりません。
「できない」のではなく、「やらない」、こんな旦那様をそれでもまだなんとかしたいなら、
最終手段ですが 罰を与えるしかありません。
(参考までに! やらかし続ける夫に反省して貰うには、この方法が効果的!)

要は、子どもと同じです。
約束事を守らなければ、それ相応の罰があると教え込まないといけません。
どういった罰か?
それは奥様方が各々で考えて頂く方がよろしいでしょう。
当然ですが、旦那様に相応のダメージが残るものでないと意味がないので(もちろん程度は考えて頂きたいですが)、よくよく考えてみてください。
翌日の夕食を、問答無用で旦那様の嫌いなおかずばかりにする、等でもいいですね。
「洗い物をしないと、こんな嫌な罰が待っている……やらなきゃ!」
と思わせれば、奥様の策略通りですよ^^
あ、それと、旦那様が約束の家事をやってくれたら、奥様は必要以上に褒めてあげてくださいね!
内心では
「やっとやってくれたか……。呆」
とため息を吐いていても、表向きは女優になったつもりで感謝の気持ちを伝えましょう。
お皿洗いだけで無駄に偉そうな態度を取られない限りは、お互い思いやりを持って生活していった方が双方のためですからね。
無駄に偉そうな態度を取られてしまったら……私だったら完全に、
……ということになり、コテンパに夫を締め上げますが、この辺りは奥様方の旦那様の性格を見極めた上で、スルーするなり私のようにするなり、対応を変えてください。
もうひとつ、もし家事が適当過ぎても、
「なんでこんなこともできないの!」
というセリフは、旦那様のやる気を一気に削いでしまうので、これは超禁句ワードです。
私のように小言を言い過ぎると、我が夫のようにこうなります。
私個人的には、毎回心底言いたくなっているし、今でもたま~にポロッと夫に本音を言ってしまう時もありますが、やはり言われる側にしてみたら悪い気分にしかならないので。
価値観の元、家事を「やらない」発達障害夫の場合
このパターンが、正直一番難解です。
「家事は女がやるもの」
と、それこそ悪気なく信じ込んでいる男性の価値観を変えるのは、発達障害関係なく、相当難しいです。
育った環境による影響も大きいでしょうしね。
亭主関白的な価値観をお持ちの旦那様で、更に奥様がフルの共働きですと、奥様の負担は相当なものでしょうが(お子さんがいれば尚更……)、こればっかりは、本当に難しい……。
専業主婦の奥様でしたら、そこは完全に仕事と家事で完全分業、と割り切っていくことも可能でしょうが、それでもご自分の具合が悪い時でも「俺の飯は?」なんて言われたら、私だったらサツ意が湧くげんなりしてしまいますよね。
しかし、上記のように、妻の現況がいかに大変かを説明して、それで妻の苦労を理解して貰えたなら万々歳です。

こちらにも書かせて頂いたように、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の方と生活していくには、自分の価値観を相手に押し付けてくる傾向が強いアスペルガーの方に対し、こちらも嫌なものは嫌だ、ということをはっきり伝えて、夫が平気でも妻は「嫌がっている」ということを徹底して理解して貰う必要があります。
そこから、互いの価値観のすり合わせをしていければ非常に理想的なので、曖昧な指示は避け、
「家に帰って来たら〇〇と△△だけお願い」
等、明確な指示に変えていけばいいでしょう。
先程もちょろっと出ましたが、
「行動のパターン化」
と我が夫がよく言っているもので、普段の生活リズムの中に新たに行動パターンを組み込んでいけば、余程のことがなければ機械のように動けるのも彼らの特徴です。
仕事でどうしても疲れてできなかったり、融通が利かない時もあるかもしれませんが、やってくれないよりはマシだと考え、結果的に少しでも家事をしてくれる旦那様に変貌してくれたなら、(本音でなくとも)感謝の気持ちを伝えていきましょう。
表向きは聖母です。
それでも、いくら説明しても全く妻の現況の苦労・負担を理解して貰えずに、「俺はお前より稼いでるから」の一言で片付けられたり、「俺の母親はできていた」なんて言われてしまったりと、全く妻側の価値観と擦り合わせをしてくれない旦那様ならば……
こうなると、申し訳ないですがもう割り切るしかないです。
そんな旦那様だとすっぱり諦めて、割り切って一緒に生活していくのもアリでしょう。
奥様が色々試行錯誤して様々な対策をしてもそれでも駄目で、その結果我慢の限界がきてしまったら、将来的に見切りをつけることを視野にいれることを考えても、それはそれで間違った選択肢ではありません。
(参考までに! 我慢の限界が来て別離を望むことは、悪いことではありません)

まとめ
では、家事を「やらない」発達障害夫へのポイントです。
本人の甘えや奥様がしっかり者タイプの「やらない」夫の場合
- 悪気なく甘えてくる夫は、はっきりと妻の口から気持ちを言わないとわからない。
- 発達障害夫は言葉通りに受け取る傾向があるので、遠慮せずに直球で気持ちを伝える。
- 「言わなくてもわかってよ」という発想は、捨てるべし。
- 何をして欲しいのか明確に、具体的に要請する必要がある。
- 妻側の大変さを理解して貰うために、家事を一人でして貰うのも有効。
- どうしてもできないなら、他にできる家事を必ず探し出して行動のパターン化をする。
- 約束を守らない家事を「やらない」夫には、程度を考えて罰を与える。
価値観の元、「やらない」夫の場合
- 「妻が嫌がっていること」をなんとか理解して貰えるなら、その方向で話し合いをする。
- 話し合ってもどうしても無理なら、妻がすっぱり諦めて割り切るしかない。
結局、妻への甘えが元で「やらない」夫の場合でも、根本の対応は「できない」夫と変わりありません。
発達障害傾向のある夫は「言わないと通じない」し、「具体的に指示を出さないと理解できない」し、「行動のパターン化」は必須項目となっています。
まぁなんだかんだ「やらない」夫の場合、皆さん共通してどこか奥様に甘えて「やらない」夫がほとんどなので、この甘えを「自分も家事をしなきゃ!」という意識に持って行かないと、厳しいですね。
(参考までに! ADHD・アスペ夫の心理から探る、家事をやらない夫の対処法)


発達障害関係なく、単純に旦那に家事を手伝ってほしいだけなら、一般的な方法を他で検索した方が早いですよ^^
……と、いうわけで、追記:共働きなのに家事を「やらない」発達障害夫の対処法 でした!
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