こんにちは、あーさんです。
今更ですが、最近夫との会話で、
「発達障害(アスペルガー含む)の人間は、定型発達の人よりもストレスの感じ方が半端ない」
ということを知りました。
そこで、当事者である夫なりのストレスを感じた時の対処法を聞いてきたので、お伝えしていきます。
ストレスに弱い発達障害
例えば、
「スマホいじりを一旦止めてお皿洗いを優先してやって」
「そのお菓子は子供たちも食べるから、もう食べないで」
「今月はもうお金ないから、給料日後に買って(あと数日で給料日)」
……という、日常生活でありがちな、妻から夫へのお願い事。
上記のことは全て、その場だけのちょっとした我慢だったり理屈で考えればどうしても仕方のない事柄だったりするので、ストレスを感じるにしても、
「ほんの少しの我慢で済む問題なのでは?」
と個人的には思うのですが、夫に言わせれば、こんなことでも
身を切られる思いの超絶ストレス
らしいのです。
そんな大したこと言ってないと思うんだけど…
夫曰く、とにかく一般人よりもストレスを異常なほどに感じやすいので、上記の例で言えば、
「今楽しんでいるスマホいじりを止めることが超絶ストレス」
「食べたいと思ったお菓子を我慢することが超絶ストレス」
「欲しいものがすぐに買えないことが超絶ストレス」
……となるわけで、だからこそ、
何度注意されても止められない
のだと言います。
勝手な意見を私から言わせて貰えば、
いい大人(親)が何言ってんの?
なんですが、大真面目に、一般人からしたら全く大したことないようなことでも、我慢することがとにかく異常なまでにストレスを感じる、つまり、ストレス耐性が0なんだ、と。
では、異常なまでにストレスを感じるからと言って、
「発達障害夫自身は何も我慢しなくていいのか?」
と問えば、それは違いますよね。
上記の例にしても、ひとつひとつはどんなに小さいことでも、ずっと注意し続けても夫に無視されてやらかされ続けるなら、私たち妻の方が異常なまでのストレスで先にやられます。
もちろんそんな時は、こちらも強制的に反省して貰いますが…。
(参考までに! 何度注意してもやらかし続ける夫を反省させる方法はこちらから)

(妻自身も相打ち覚悟で夫に反省させたいなら、この方法で)

もちろん、我慢が原因で本当に心身をボロボロにして二次障害を発症してしまっては本末転倒なので、ある程度はストレスを感じないように適度に生活するのが一番でしょうけどね。
しかし、結婚もして子供もいるとなると、家庭内とはいえさすがに何をしなくてもいいというわけにはいきません。(それでもいい!と仰れる寛大な奥様でしたら別ですが)
そこで、自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)の疑いがあると言われている当事者の我が夫が、普段から実践している、
ストレスを感じてもやらないといけない時・我慢しないといけない時の対処法
をご紹介します。
もちろん、これらは全てご本人の自覚が必須条件です。

1. 趣味を持つ
一番簡単で、誰もができるストレス発散方法のひとつが、
趣味を持つ
です。
我慢が超絶ストレスに感じる発達障害の特性をお持ちの方でも、どうしても我慢しなければいけない時は、身を切る思いでひたすら我慢するしかないですが、後になってからご自分の趣味でストレスを発散するという方法です。
その場は辛いですが、楽しい趣味のことを考えてなんとか乗り切るしかありません。
夫はスマホでのネットサーフィン依存が大好きです。
2. 行動をパターン化する
次に、夫も日ごろ実践している、そこそこハードルが低く誰でも実践しやすい方法は、これ。
簡単と言いつつも、完全にマスターするまではご本人は辛いかもしれませんが、
行動をパターン化
することです。
「△△をしたら、〇〇をする」
というように、頭と体に行動をプログラムしてとにかく体を動かしていれば、自然とその行動をパターン化して無意識に自分から動けるようになると言います。
「機械のようにプログラミングするようなイメージ」
と、夫は言っています。
上記の例で言えば、
「子供を寝かすまで、家ではスマホをいじらないと体に組み込む」
「お菓子を食べないで、別の何か違う食べ物を食べる(代替品を用意)」
「給料日前は勝手に買い物しないように、必要以上に現金やカードを持たない」
と言った感じです。
実際、夫は現在、子供を寝かすまではスマホいじりはしていません。
夫は一度スマホをいじり出すと永遠にスマホを離さなくなる傾向があり、私がいつも通り怒り狂った注意した結果、夫は上のようにパターン化したそうです。
テレビでも同じなんですが、夫はひとつのことにのめり込むと他のことが一切耳に入らなくなり子供の呼びかけすらも気付けなくなるので、子供が起きている間のスマホいじりは極力減らすようにしたのです。
夫は一度頭と体に組み込んでしまえば流れで勝手にできるようになるとのことで、この「行動のパターン化」は夫の通常スキルとして装備されています。
(ちなみにこの行動のパターン化は、発達障害の特性が原因で家事が「できない」夫にも応用が可能です)


3. 感覚をマヒさせる
この方法は、だいぶ人を選びます。
ある意味メンタルが強くないとできない技なので、無理だと思うならば絶対に実践しないようにしてください。
頑張らないといけない状況、嫌なこと(単純な家事でも)でもやらなきゃいけない状況になった時に、
ストレスを感じている自分を顧みない
境地になることで、強いストレスを打破して行動できるようになると夫は言っています。
ストレス無視 = 前向きに開き直る
というイメージで捉えて頂くといいかもしれません。
感覚的には、
「あえて突っ込め!」
「死んでも構わん!」
という気持ちに近く、ダメージを負っても気にしないという、防御なんて考えないガンガンいこうぜ作戦です。
うおおおおお!!
この境地になってトランス状態に近くなると、「なんでもやってやるぜ!」という気持ちにもなるので、たまに突拍子もないことができてしまうのは、このような精神になっているからなのです。
ただしこの方法、ご本人の覚悟も大いに必要とする方法です。
そもそも自分が必要な行動だと思わなければできないので、
単に妻に強制されただけでは絶対にできません。
つまり、その行動に価値があると本人が思わないとできないのです。
難しいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
定型発達の人よりもとにかくストレスを感じやすい発達障害の方ができる、ストレスを感じた時にする行動は、
- 趣味を楽しむ
- 行動のパターン化をする
- 感覚をマヒさせる
ということで、上から徐々に難易度が難しくなっています。
特に「感覚をマヒさせる」行動は、できないと思ったら絶対に真似しないようにしてくださいね。
ちなみに、当事者の夫に言わせれば、
「嫌なことでも逃げられるなら逃げてもいい」
とのことで、無理にストレス(を伴う行動)と向き合っていかなくていい環境なら、自由に逃げればいいとも言っています。
妻の私の立場からも言わせて貰えば、もちろんそれは、家族がそれでもOKと言ってくれているという前提なら、というお話ですが。
それでは無理!と家族が言うならば、夫自身も努力していかないと今後が厳しいかも…。
我が夫の場合は、結婚して妻である私が超鬼嫁だったがためにのために、自らストレスとぶつかっていってくれているだけの話です。
発達障害当事者の旦那様自身が、家族のために自分のために必要だと思えば、できる範囲で上記の方法を試してみてください。
……と、いうわけで、我慢&ストレス耐性0な発達障害の方が、ストレスを感じてもやらないといけない時の対処法 でした!
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