こんにちは、あーさんです。
今日は、我が一家の家長である夫のとーさんが、発達障害(アスペルガー症候群)の可能性があると指摘された時に受けた知能検査、「WAIS-Ⅲ」についてお話していきます!
あくまで夫が検査を受けた時のお話のため、専門的な見解などのお話は一切ありませんので、あしからず!
そもそも、WAIS-Ⅲとは?
簡潔に言えば、IQを測る知能検査です。
発達障害の診断を受ける際、成人はこのWAIS-Ⅲを受けることが多いそうですね。
夫にWAIS-Ⅲを勧めてくれた臨床心理士の先生曰く、
「この検査は、ご自分の知的・心理的傾向を客観的に把握し、今後の心理療法に役立てていくものです」
……とのことでした。
何が得意で何が苦手か、ということが検査結果ですぐにわかるということですね。
WAIS-Ⅲで発達障害がわかるのか?
私も専門家ではないので正しい答えではないのかもしれませんが、ネットの情報や本を読んでいると、どうやら判断材料にはなるとのこと。
判断材料になるという話なので、一概にそこで発達障害の診断がおりるとは限りません。
発達障害と診断できるのは医師だけなので、WAIS-Ⅲのような知能検査にプラスして、生育歴なども聞き取った上で正確に判断をつけるのでしょう。
そして、夫がお世話になった臨床心理士さんによると、
「検査結果のグラフのデコボコが大きい(得意なこと、不得意なことの差がありすぎる)と、発達障害の可能性が伺われる」
そうです。
発達障害でない人だと、検査結果のグラフは平坦になり、点数も同じような結果になるのですが、発達障害だと、得意なことと不得意なことのばらつきが多いので、項目別に高い点数、低い点数の差が顕著になり、グラフがデコボコになってしまうのです。
WAIS-Ⅲを受けるには? 費用は?
気になるから受けてみたい!という方もいらっしゃいますよね。
正直、私も受けてみたいです(笑)
夫の体験談だけを申し上げれば、当時諸事情があって通っていた都内のカウンセリングで臨床心理士さんから進められて、WAIS-Ⅲというものを受けました。
カウンセリングの中で先生が「コイツ、よもや……?」と思って勧めてくれたのかは、今となってはよくわかりません(笑)
病院に通っている方なら、主治医の先生に相談すると良いですね。
費用は、夫の場合民間のカウンセリング施設だったので約2万円しました。
あとから知りましたが、病院で受ければ保険適用になるので数千円で済むし、支援センターなどで受ければ無料でも受けられるそうです。
夫もそちらで受ければ良かった……(´;ω;`)
ちなみに、検査は2~3時間かかるので、長いし頭は使うしで、とにかく疲れる!と夫がボヤいておりました^^;
夫、とーさんの検査結果は?
と、いうことで、夫の検査結果ですが、結果はもちろん見事にグラフがデコボコでした。
夫はアスペルガーの指標となる「ソーシャルスキル」や「想像力」が苦手らしく、このことから自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の可能性がある、と指摘されました。
繰り返しになりますが、夫の場合、病院ではなく民間のカウンセリング施設の臨床心理士さんによって検査が行われたので、明確に診断は下りていません。
しかし検査結果だけを見るに、その可能性が大いにある、ということです。
では夫の結果を説明させて頂くと、言語性尺度の「言語理解」が高得点であることから、単語に関する知識や論理的な思考力は高く、理解も高得点なので、日常生活や社会的ルールなどの実際的な知識は身についている、と。
これについては、確かにそうだと思いました。
夫の趣味が読書のせいか、難しい単語もよく知っているし、(私からすると)小難しそうな話もスラスラ読み進めてしっかりと理解して、説明を求めればそれを簡潔にまとめて要点だけを言ってくれることも容易にできます。
一般常識についても、私からすれば特にズレていると思ったこともありません。
義母さんが昔ながらの義理堅い方なので、そういった教育を受けているからだからかもしれません。
反面、動作性尺度の「処理速度」が極度に値が低く、機敏な動作や聴覚的および視覚的な記憶が苦手……と。
物をやたらとこぼすとか、しかもそれに気付けない所とか、まさにそういうことなのでしょう。
ドジっ子の原因、ここにアリ、です。
また、項目にばらつきが多いために得手不得手が激しい、とのことでした。
この特性がまるっと、多くのアスペルガー症候群の特徴に当てはまります。
夫自身も、検査時は処理速度や動作記憶は苦手だなと思いながら受けていたそうですが、やっぱりこうして検査結果が視覚的に残るとわかりやすいですね。
とても良い参考になりました。
病院には行かないと決めた夫
しかし夫は、「病院に行って正確な診断を受けることはしない」と決めました。
当初は仕事も家庭も悩むことばかりで、
「病院に行って診断を受けて何か治療を受ければ、何か変わるかもしれない……」
と思ったそうですが、WAIS-Ⅲを受けたその当時、夫は無職。
私も産後間もない頃で、働ける状況にない。
「病院よりもまず就職を優先して欲しい」
という私の意向を汲んで、夫は再就職のために動くことを最優先にし、就職して落ち着いたら病院に行こうと思ったそうですが、今となってはもういいかな、と思っているそうです。
まず時間とお金がもったいないし、幼少期からの性格を踏まえても何かしら発達障害の診断を受ける可能性は高いけど、診断がおりたところで、それだけで何も変わらないなら行かなくていい、と判断したようです。
自営業は失敗したけど、会社員生活ならこれまでもなんとかやってこれた。
その経験もあるし、家族のためにこれからも頑張れる。
だから、行かない。
と、結論を出したのです。
(参考までに! 夫の乳幼児期の症状は、こちらから)

(小学生時代の症状は、こちらから)

(3歳を迎え、自閉症スペクトラムと診断された我が家の長女の症状は、こちらから)

妻側の言い分は
私としては、普段の生活態度、性格を鑑みても、「夫は発達障害に間違いない!」と思っていたので、検査結果の内容を夫から聞いた時、正直何も驚きませんでした。
ただ、個人的にはADHDだと思っていたので、アスペルガー症候群の疑いって部分には驚きました。「え、そっち?」と普通に夫に返答した覚えがあります(笑)
また、夫は病院には行かないと決断し、今でこそ私もその意思を尊重して何も言ってませんが、無事に就職して落ち着いてきたなら、早々に病院に行って正確に診断をくだして貰いたい、と私は思っていました。
というのも、もし夫が本当に発達障害だったとするなら、配偶者としてどのように夫に対応すればいいかを専門家の方から話を聞きたかったからです。
日常生活に不注意が過ぎる夫、仕事も全く軌道に乗らず生活が苦しい毎日、私の実家にも迷惑をかけっぱなしな実情に、私も毎日イライラして夫に文句ばかり言っていたので、文句を言わない方法を知りたい……と、当時は本気で思ったんです。
夫はよく、
「仕事でも怒られるのに、家でも嫁から怒られたくない」
こんな風景は日常茶飯事☆
とぼやいておりましたが、こちらだって、
「もう怒鳴りたくない。平穏な生活がしたい……」
と思っていたんですよね。
好きで怒る人なんていませんよ。
怒るのだってパワーがいるしストレスたまるし、しかも当時は妊娠中、これ以上何かやらかして怒らせないで!と一日に何度思っていたか……。
だからこそ、専門の病院で正確な診断がおりるなら、というより、ここまで症状が顕著に明確に出て本人も生きにくいと感じているなら99%発達障害の診断がおりると確信していたので、病院に行って薬でもカウンセリングでもして貰って、少しでも生活が穏やかになれればと思っていたんです。
だけど、夫が出した答えは、
「今更でしょー。病院には行かないよ」
でした。
確かに、要領が悪く二つのことを同時に出来ない、優先順位がつけられない夫ですが、20代の頃の会社員時代の経験が再就職先でも生きていて、現在は普通に仕事をこなせているらしいのです。
これは本人の申告なので私も「本当か……?」と少し疑問に思っているのですが、そこはもう夫を信用するしかありません。
実際に夫は朝早くから夜遅くまで働いてくれているので、そんな姿を見ていると病院に行くのを強制するのも気が引けてしまい、今では私も「別にもういっか」という気持ちになっています。
これは、再就職をしたら毎月お給料として必ず収入が入ってくるので、私にも心の余裕ができたことが大きいかもしれません。
更に、夫が毎日嫌な顔をしないで帰って来て、子どもたちの世話を率先してくれていることも、きっと夫にも心の余裕があるから大丈夫なのかな、と私なりに判断している次第です。
まとめ
WAIS-Ⅲの結果は、夫の得意・不得意分野が視覚的に見られたので、私たち夫婦にはとても参考になりました。
この結果からアスペルガー症候群の疑いがあるということもわかり、その後の詳しい検査は夫はしない決断をしましたが、おそらく夫の心中でも納得し、そして自覚する部分があったのでしょう。
私も含めて、お互いに意思疎通をきっちり行う、ということを今まで以上に気を付けるになりました。
私からすれば、そういう(発達障害の)疑いがあるから、これまでのような夫に対しての伝え方がまずかったのかもしれない。
だったら伝わるように言わなければ。
夫からすれば、妻の言い方では自分は理解できていないことが多い。
だから少しでも疑問に思うなら質問をして、わかるように説明して貰おう。
これだけで、夫婦間の会話はスムーズになってきたように感じます。
再就職をして生活が安定してきた、というのも大きいですが、おかげ様で以前と違って大ゲンカが本当に激減しました。
夫の場合、費用が高かったのが痛かったですが、検査は受けて良かったと実感しております。
(参考までに! 我が家はWAIS-Ⅲがきっかけ! 発達障害の夫には、まず初めに自覚をして貰うこと!)

(アスペルガーの夫に自身の特性を自覚して貰うには?)

(ご自分の旦那様が「発達障害かも…?」と思った時は、検査よりも先にやることがあります!)

…というわけで、アスペルガー症候群の疑いがあると指摘された夫が受けた、WAIS-Ⅲ(知能検査)のお話 でした!
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