こんにちは、あーさんです。
前回は遠慮なく、妻が頑張ってもそれでも尚、発達障害の夫と一緒にいるのが苦痛になったら見切りをつけてもいいんだよ、ということを書かせていただきました。
では、夫側は妻に見切りをつけられるままでいいのか?
もちろん、夫側が妻と物理的な別れを避けたいならば、ある意味妻以上に努力をする必要があります。
今回は妻側ではなく、当事者である、夫側の視点で気をつけるべきことを解説していきます。
あなたが発達障害の夫の立場の場合、見切りをつけられないようにするには?
夫側の立場からのアプローチですね。
偉そうな表現になってしまって恐縮ですが、あなたが奥さんと離婚は絶対にしたくないと考えているならば、参考にして頂ければと思います。
まず繰り返しになりますが、
こちらの記事にも書かせて頂いたように、
ご自身の特性を理解・自覚しつつ常に改善努力をして頂くのを大前提
として、
- 妻の話は面倒くさがらずにしっかりと聞く。
- たまには妻の気遣い・頑張りを労う。
- 家でも多少は気を遣う。
妻側の立場からすると、この3点は確実に押さえて頂きたいポイントになっています。
それはもう、リアルに、切実にです(笑)
1. 妻の話は面倒くさがらずにしっかりと聞く
最初に1ですが、どこかの記事でも書きましたが、発達障害の夫と生活していると、どうしても妻側はストレスを溜めがちです。
(夫が悪気無いのは重々承知していますが、それでもストレスは溜まります。というより、悪気無いからこそ腹が立つんです。)
そのような生活の中、妻が毎日ストレスを溜めているのに夫が自覚もせずにのほほんと暮らしていたり、または自覚をしてくれても開き直られたり偉そうにふんぞり返られると、こちらも人間なので心底腹が立ってしまいます。
ええ加減にせぇよ…。
妻側だって人間ですから短所はたくさんありますが、そんなのはお互い様だと思って受け止められるように、何かあればすぐにしっかりと話し合い、特に、
奥さんの話をじっくり聞いてあげるようにしてください。
夫であるあなたの欠点の話だったり、耳が痛い話もたくさん出てくるでしょうが、残念ながらおそらくその内容はほぼ事実のことが多いでしょう。
ここは真摯に受け止めて、反省すべき所は反省なさってください。(偉そうに言って申し訳ありません。)
我が夫も、
「正直怒られたくはないし聞きたくもないけど、怒らせた俺が悪いから嫁の話は聞かないと駄目だと思っている」
と言っています。
これまでの経験で、妻である私の怒りをまるっと無視する方が後々クッソ面倒な大変なことになるとわかっているので、自分のしでかしたことで私が怒り出したら、素直に話を聞くようにしているのでしょう。
(この時、余計な一言を言って更に私を怒らせる時もありますが)
一般論ですが、女性である妻は、文句を言うことで話すこと・愚痴を口にすることでストレス発散している部分もあります。
それら全部受け止めて頂いて、ご自身の特性をもカバーできるように夫婦一緒に努力していける関係を築いていくのが理想です。
要は、
発達障害の夫のために、妻も一緒に努力していこうと思える
ような、そんな夫婦関係になるということですね。
男性側としては、明確な答えがない延々続く女性の話(愚痴含む)を面倒くさいと思うこともあるでしょうが、夫婦で話し合うのを疎かにすると絶対に将来に響きますよ。
それでなくても、発達障害の配偶者を持つこちらの立場からすると、夫婦間の意思疎通が難しいと感じざるを得ない時が多々あります。
妻側からすれば、リアルにこんな感じです。
コミュニケーションを重視しがちな妻は、そんな夫に嫌気がさすパターンが多いでしょう。
なので、妻との意思疎通は意識してやっていくことをオススメします。
夫婦間の意思疎通は、思った以上にとても大事なのです。
2. たまには妻の気遣い・頑張りを労う。
この夫婦間の意思疎通に付随して2に移りますが、そこから更に
普段の妻の気遣いや頑張りを労ってくれる
と、妻もあなたへの愛情は目減りしない可能性が高いです。
さも当然のように、妻に対して「自分の欠点のフォローをしろ!」という態度でいられれば、妻側としてはもちろん、かーなーり、気分が悪いです。
私ならキレます。
親子でもなんでもない、元はただの他人です。
我慢の限界がくれば、言い方はアレですが、妻は夫を簡単に切り捨てることができますよ。
それを防ぐためにも、あなたが気付いていないかもしれない普段の妻の気遣いを、感謝の言葉で労ってあげてください。(再び、偉そうに言って申し訳ありません。)
ここで誤解なさって欲しくないのが、「労う」という表現が一概に、
「こんな自分(発達障害)と一緒にいてくれてありがとう」
という内容ではない
ということです。
妻側としては、既に承知している発達障害のことで無駄に卑屈になられても困る、というのが本音です。
常に開き直られても腹が立つ、常に卑屈になられてもフォローに困る
のです。
「何それ?」
はい、旦那様方からしたら、「じゃあどうすればいいんだよ!?」ですよね(笑)
曖昧な表現になって申し訳ありません。
これは発達障害云々関係なく、世の夫婦に共通して言えることなんですが、例えば、
「いつも家事してくれてありがとう」
とか、
「毎日お弁当作ってくれてありがとう」
とか、
「俺が仕事で遅い時、子どもの世話をいつも任せちゃってごめん。助かってる」
なんていう、普段の生活態度を労ってくれることです。
女も単純ですからね、こんな言葉だけで、
「あ、私が普段頑張っていることをわかってくれているんだな」
と思えますし、この言葉から夫に対しても優しさが出てくるものです。
(逆の立場でもそうではありませんか?)
日常生活で発達障害の夫からやらかされることが多い妻としては、こんな言葉は多めに欲しいところです(笑)
もちろん妻としても、毎日自分の特性を自覚して改善しようとしている夫を労うべきだと個人的には思いますので、妻側も、夫の毎日の頑張りを言葉にして感謝を伝えた方がいいですね。
夫婦なんですから、やはり双方に思いやりの心は必須です。
更にここでポイントなのが、
「妻に伝わるように」
という点です。
男性側なりに遠回しに感謝を表現しているつもりでも、相手に伝わらなければそれは全くの無意味で無駄な行為です。
「俺はちゃんとやっていたつもりだったのに…」
こんなことにならないよう、上記の台詞のように、しっかりと妻に「伝わるような」表現をしてくださいね。
「自分のことを大事に想ってくれていない相手に、どうして私だけが夫のためにここまで頑張らないといけないの?」
妻にこう思われるようになったら、もうまずいと思った方がいいかもしれません。
そうならないためにも、普段から労いの言葉をかけてあげてください。
3. 家でも多少は気を遣う
最後に、3です。
家でも気を遣うなんて、人間ならば誰でも「え~?」ですよね。
「会社でも家でもずっと気を遣わなきゃいけないのかよ~」
と、お思いになる旦那さんの気持ちもわかります。
外でも頑張って働いているのに、家では全ての気を抜きたいですよね。
が、我が夫曰く、
だそうです(笑)
不注意スキルが群を抜いてトップレベルの我が夫は、気を抜くと何かしらやらかすことが非常に多いので現在進行形で私に叱られることがまだまだ多いですが、
「やはり夫婦は元は他人、他人と一緒に生活しながら自分が原因で相手に不愉快な思いをさせることが多いのだから、多少は家でも気を遣わないといけない」
と、夫は思っているそうです。
(そう言う割には、私に全く気を遣っていないな……と見受けられる部分も多々ありますが、まぁそこはお互い様と割り切り、この辺りは私も深く突っ込んでいません)
「いやいやいや、家に帰って来てまでそこまで気を遣いたくないから。俺には無理!」
と考え、妻があなたの何かしらの特性が嫌だと言っているのにそれを改善する気力が一切ないのならば、あなたは結婚には向かないのかもしれませんね。
もちろん、夫のあなたが気を遣わなくてもそれで妻が全てを許容してくれるなら、全く問題ありません。
そのままの生活でも良いでしょう。
妻が許容できずに、結果あからさまに喧嘩が多くなったり、文句を言われることが多くなった時、もし夫側のあなたが離婚したくないとお考えならば……奥様と相談しながら、普段の生活態度を改める方向で少し考えた方がいいかもしれません。
まとめ
妻側からではなく、発達障害(疑惑含む)の夫側からのアプローチでしたが、如何でしたでしょうか。
ポイントはたった3つ、
- 妻の話は面倒くさがらずにしっかりと聞く。
- たまには妻の気遣い・頑張りを労う。
- 家でも多少は気を遣う。
これだけですが、夫側からすると、「これ全部、妻側の要望ばかりじゃん!」と思われるかもしれませんね。
でもこれ一応、我が夫の意見をかなり取り入れています(笑)
と言うより、1も2も3も、全て過去に夫が何かしら私にやらかした結果、
「こうすれば嫁に叱られる回数が減る!」
と、夫なりの黄金パターンを編み出した内容になっています。
「嫁のストレスを軽減させておくために……」という言い方もしていましたね。
やはり私がイライラしていると、その矛先がどうしても常に何かやらかしがちな夫に向かいがちなので。
私に仕事等の色々な愚痴を吐かせて、有難いことにストレス発散させてくれているようです。
夫的には、こんな心境かもしれませんが(笑)
そんなこんなで、当事者である我が夫の意見が盛りだくさんなので、旦那様方もここはなんとか納得して頂き、ご家族一緒に生活していけるよう、夫婦で努力していけるといいですね!
……と、いうわけで、夫であるあなた自身が発達障害だった時、妻に対して気をつけて欲しいこと でした!
コメント