こんにちは、あーさんです。
夫が発達障害だった時の対処法として、いちいちこんなことを書くのは如何なものかとは思いましたが、でもやっぱり大事なことなので書いておくことにします。
発達障害旦那に上手く対処できないからといって、奥さんは自分を責めることなんてないんですよ!
目次
発達障害(かもしれない)夫とは、意思疎通ができなければ見切りをつけてもいい
「見切りをつける」とは、離婚なり、別居なり、とにかく夫と「離れる」ことです。
いきなりこんなことを言えば「離婚を推奨しているの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
発達障害の夫の特性を見極め、それに合わせてた対応をするのが妻のやるべきことなのは変わりませんが、それには、以前の記事でも書かせて頂いたように、
「夫本人の自覚」
と
「夫本人の改善努力」
も必要だというのが、私の持論です。
「夫本人の自覚」、「夫本人の改善努力」、これにはまず、夫婦の会話が成り立たないと成立しません。
夫が何かやらかしても、妻がそれを注意する。
「それは無理だよ」
「それは言ったらダメなことだよ」……等等。
「だから、次は気を付けよう、私もこうしてみるから」
「だから、次はこんな対策を取ってみようね」……等等。
このような妻からの話に、しっかりと夫が受け止めて、夫婦でトライ&エラーを繰り返していくのが理想です。
これができていれば、夫婦生活を継続させることは大いに可能です。
我が家も夫が話を聞いて改善しようと動いてくれるので、仲良くやれています。
しかし、妻が色々対策を練って話をしてみても、夫からは反論されるだけとか逆切れされるだけとかで、妻側からの話が一方通行になってしまったら、会話が成立しているとは言えません。
(夫からすれば、「妻の方が話が通じない!」と思っているかもしれませんが)
会話が成立しなければ(話が全く通じなければ)、妻のストレスは溜まる一方です。
こちらは夫の特性に合わせて努力しているし、夫本人も努力はしているようだけど、すぐに怒ったりするだけで結局何も変わっていない……。
相手を変えるには自分が変わるしかない、というのは頭ではわかってはいても(だからそれなりに対応もしているのだけれど)、そんな夫と一緒に生活していくのが辛くなるのは、もはや必然です。
そうやって妻自身の方が自分を追い込み、ストレスだけを溜めていってしまうのであれば、
夫に見切りをつけてもいいんです。
意思疎通ができない・話が通じない夫とは?
例えば、アスペルガー傾向があり予定変更をとことん嫌う夫だとして、妻は夫が怒らない(パニックにならない)ように対処をします。
一番わかりやすい方法で言えば、予定変更にならないように気を付ける、ですかね。
具体的には、こちらの記事を参照にしてくださいませ。
それでも、お子さんがいればどうしても予定通りにいかない時なんて多々あります。
こればっかりは仕方がないです。
小さい子なら、買い物先で突然吐いたりもします。
そうなれば、親としてはもちろん予定変更せざるを得ませんよね。
そんな時、予定変更を嫌う夫が怒り出したら……正直、私なら夫に対してそれ以上にブチ切れますが(笑)
黙れゴラァッ!!
しかし、怒り方が予想以上に半端でない夫ですと、その怒鳴り声だけで委縮してしまう場合もありますよね。
頑張って反論しても、
「でも買い物する予定だったろう!」
『子どもが吐いたんだったら、子どもの体調を最優先するのが当然でしょう!』
「でも今日は買い物をするって……」
『目の前で子どもが吐いているのに、悠長に買い物してられるの!?』
「でも買い物が!!」
以下ループ……ということも有り得ます。
一事が万事、全てがこんな調子の夫では、話が全く通じません。
でも!でも!ばかりで、私たちからすると、全く理屈の通っていない理屈ばかり並べられて、正直反吐が出る思いです困ってしまいます。
アスペルガー傾向のある夫は、急な予定変更がとにかく嫌いでパニックになるから仕方ない、とは頭では理解していても、それが毎度毎度となると心底ウンザリしてしまうんですよね。
このような、意思疎通ができない、話が通じない夫ですと、一緒にいる妻としてはストレスマックスです。
いい大人を相手にしているはずなのに、正常の理屈が全く通じないのですから。
……ちなみに、かく言う私も過去そうだったのですが、発達障害疑惑のある夫と話していると、なぜか宇宙人と話しているような気分になるんですよね…。
同じ日本人同士、日本語しか話せないはずなのに、こちら側の話が一向に相手には通じずに頓珍漢な返答しか返ってこないから、外国人を超えてまさか夫は地球外生命体なのか?……と。
私たち夫婦の場合は、当初は頓珍漢な答えしか寄越さない夫でしたが、知能検査の結果、夫にアスペルガーの疑いがあると指摘された時点で、夫はこれまでの人生を思い返し、
「自分は発達障害かもしれない…」
と自覚してくれました。
(参考までに! 夫が受けた知能検査WAIS-Ⅲのお話はこちら)
更に運が良かったことに、夫はとりあえず私の話は全部聞いてくれるタイプだったので、私が半泣き状態で、
「どうして私の話を理解してくれないの!!」
と怒鳴れば、それについて
「なんでだろう……?」
なぜ妻はこんなにも怒るのか…?
と、考えてくれていたそうです。
その間、私も曖昧な表現は避けてなるべく細かく自分の気持ちを説明するようにして、そうしている内に、会話が少しずつ成立してくるようにはなりましたが……。
ここまで来るまでには、夫も相当努力しただろうし、私も相当泣かされました…。
本当に見切りをつけていいの?
いいに決まっています。
妻のあなたが夫といるのが辛いのであれば、むしろ離れるべきです。
発達障害だからといって、普通に社会生活を営んでいるいい大人を相手にしても、全く話が通じずに妻だけがストレスを溜めていくなんて、そんなの許されるものではありません。
一生懸命夫のために試行錯誤して、対応を考えて実際に特性に合わせて対応してみても、逆切れされるだけとか、こちらの話が一切通じないとか、
そんな生活が続くだけでちっとも夫との生活に心のゆとり出てこないなら、見切りをつけることを視野に入れてもいいんです。
妻にだって幸せになる権利があります。
ストレスの元凶である夫のために、人生棒に振っていいんですか?
確かに、発達障害は障害です。
おそらく自覚している方であれば、ご本人が一番辛いのでしょう。
他の人間が当たり前にできていることが、自分にはできない……我が夫もよくぼやいていますが、本当に相当なストレスでしょうし、周囲のサポートが必要なこともわかります。
が、同じくらい、同居の妻も辛いですし、常にサポートしなければいけない生活も非常に疲れます。
ストレスを溜めることなく、「こういう人だから仕方ないね」と割り切れる方ならいいでしょうが(年配の女性はこういう発想の方が多いような気がします)、割り切れない場合は、見切りをつけることでお互いに幸せの道を別々に探してもいいんですよ。
「一緒に頑張ろうとしたのに、できなかった……」
私が悪かったのかな…。
と、罪悪感を感じる方もいらっしゃるでしょうが、人間には皆それぞれ、できることとできないことがあるんです。
たったひとつ、「発達障害の夫と一緒にいる」ことができないだけで、ご自分を責めることはありません。
見切りをつけることは、1ミリだって悪いことではないのです。
単なる性格の不一致です。
あなたが罪悪感を感じることは、一切ありません。
ただ、見切りをつけるといっても、「離婚したい!」という方は、ご本人の自立が前提ですけどね。
お子さんがいらっしゃれば、尚更です。
ご自身も働いて自立(お子さんがいらっしゃれば一人で養育も)する覚悟は、絶対に必要ですよ。
喧嘩の勢いで「じゃあ離婚する!」でそのまま離婚なんて、夫婦双方のためはもちろん、お子さんのためにも絶対に止めましょう。
お子さんが小さくてまだ離婚とかは……と考えている方なら、パートから始めてご自身の収入を確保して、少しずつ離れる準備を進めていったら良いかと思います。
(ちなみに、何を言っても改善しない発達障害夫に反省を促すには、離婚が一番効果的です)
見切りをつけることは悪いことではない!
「夫も発達障害を自覚して彼なりに努力しているのに、そんな夫を見捨てるのか!」
という意見もあるとは思いますが、妻側からすると、
です。
原因は発達障害故の特性だったかもしれないけど、
一緒にいるのが辛い、一緒にいても幸せを見出せないのだから、そんなのは単なる性格の不一致です。
あなたは何も悪くありません。
「でも夫は妻が支えるべき」?
ハァ?
じゃあお前も私を支えろよ。
経済的には支えてる?
いやいや、(我が家の場合)私も働かないと家計が回らないがな。
つーかその前に、あんたが私の精神を支えるどころか破壊してるんだけども?
「発達障害故の特性なんだから、仕方ないだろ」?
ハァ?
そうやって開き直った奴と一緒にいる価値なんてある?
あなたのその特性、ぶっちゃけ超迷惑なんですけど?
発達障害だからって何もかもが許されると思ったら大間違いだっつーの。
「発達障害は周囲の人間が理解・サポートするべきなんだぞ」?
ハァ?
心の中ではもうぶっ飛ばしてる。
さも当然のように理解・サポートだけを求めて、それに感謝もできない人間とは関わりたくありません。
サポートを強制する時点で、あんたと一緒にいる時間がもったいないわ。
……上記の台詞、「もし我が夫に言われたら……?」を仮定してみましたが、考えるまでもなく、スラスラと条件反射のように反論の言葉が出てきました(笑)
しかもこれ、普段は滅多に言えないけど、発達障害の夫を持つ妻側の本音なんじゃないかと思っています。
発達障害は確かにサポートが必要な特性ではありますが、だからと言ってそれを家族に強いて全てが許されると思ったら、大間違いです。
(参考までに! 特に症状が酷いアスペ夫を許していたら、妻の心身にも影響を及ぼします)
ここで、最初に書かせて頂いた私の持論を、もう一度繰り返しますが……。
発達障害の方はまず自覚をして頂いて、ご自分の特性を把握して常に改善努力をして頂けるとご家族の方もサポートがしやすいでしょうし、お互いに尊重し合って生活していくことも可能でしょうが、
自覚をするだけで改善努力をして頂けないとなると、妻としてはサポートする気も失せますよ。
ただ面倒くさいし疲れるし、何より非常に腹立つし、ストレス溜まるだけです。
「子どもがいて離婚になったらシングルマザーになるんだから、なるべく離婚しないように発達障害夫とは話し合いをしながら改善していきなよ」
というご意見もあるかとは思いますが、一緒に話し合って改善すらもできない夫だったら、そんなのはっきり言って人生の無駄時間です。
例えば、妻に浪費癖があり、話し合いの結果本人も自覚しているのにその浪費癖を一向に治す気配もなく、むしろ夫に「この浪費癖は治せないから、その分あなたがたくさん稼いでね☆」と開き直られたら、夫側はそんな女性と一生一緒にいたいですか?
形は違えど、発達障害の夫を持つ妻も同じ気持ちです。
なので、話し合いをしても改善すらできない夫だったら、私は見切りをつけていいと思います。
更に、「そんな人間を上手く手のひらで転がせよ!」とお思いになる方もいらっしゃるでしょうが、
それができれば誰も苦労しないです。
できない方の方が多いから、皆さん悩んでいらっしゃるんです。
それだけ、話が通じない発達障害(アスペ)夫は厄介なんです。
今は昔と違い、女が我慢していればいいという時代ではありません。
もちろん、我慢できる人は我慢すればいいし、手のひらで転がせる人は転がしてればいいんです。
両方とも本当に無理、ストレスが溜まってどうしようもないならば、見切りをつけることを視野に入れても全く問題ありません。
(参考までに! 発達障害の夫を持つ妻は、夫の全てを受け入れる必要はありません)
まとめ
では、ここまでのポイントです。
- 意思疎通ができない発達障害の夫ならば、見切りをつけてもいい。
- 見切りをつけることは全く悪いことではない。周囲の雑音は無視してOK。
- ただし、子どもがいる場合は覚悟をして見切りをつけるべし。
ここまで書いておいてアレですが、最初にも申し上げました通り、私は別に離婚を推奨しているわけではありません。
これは発達障害個々の性格かつ、夫婦間の繊細な問題でもあるので、安易に「離婚離婚!」と騒いでいるつもりは一切なく、ただ、本当に奥様が我慢の限界で、夫と一緒にいるのが苦痛になってしまっているのならば、そういう決断をしても誰も責められない、ということです。
本来ならば、もちろん夫婦で支え合って生きていくのが理想ですが、それができなかったからといって、(どちらかに決定的な有責事項がない限りは)一方だけが責められる話ではありませんからね。
……と、いうわけで、夫が発達障害だった時の対処法 妻が頑張ってもダメなら見切りをつけてもいい でした!
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