こんにちは、あーさんです。
先日に第三子を出産しまして、ブログの更新がだいぶ空いてしまいました。
毎日乳児の世話でてんやわんやで、たまに発達障害疑惑のある夫の不可解な行動にブチ切れながらも、現在なんとか生活しています^^
さて、当ブログは変わらず「夫の発達障害」がテーマですが、最近はテレビでも発達障害を取り上げられることが多くなり、大人も病院に行く方が増えたようです。
自分から病院に行こうと思えた方は、もちろん身に覚えがあるのでしょう。
つまり、(思い込みの可能性があるかもですが)自覚ができているということです。
一方で、病院に行こうなんて発想がない、周囲から見たら「その可能性あるよね…」と思われているのに、全く自覚ができない方もいるのは、なぜなのか。
素人ではありますが、疑惑濃厚である当事者の夫と考察してみました。
目次
自覚できる人と、自覚できない人
発達障害を自覚できる人とできない人の違いって、一体何でしょう?
まずは自覚をして頂かないと何も改善しようがないというのに、
「なぜ自覚してくれないのか!」
と、周囲の人間の方がヤキモキしてしまう方もいらっしゃるのが現実。
反対に、自ら病院にも行ってくれて診断を受け、自覚しながら周囲との摩擦が起きないようにご本人が一番に努力されている方もいらっしゃいます。
この違いは、一体何なのでしょうか?
1. 大きな要因は、程度の度合い
当事者の夫曰く、ザックリ言ってしまえば、やはり発達障害の程度の度合いによるものが大きいのでは、と言います。
例えば、こちらのような白から黒のグラデーション画像にするとわかりやすいですが、完全な白色だと定型発達、完全な黒色だと発達障害だとします。
発達障害の程度の度合いも、このグラデーションのように度合いの程度を考えるとわかりやすいです。
同じグレーでも、白に近いグレー色と、黒に近いグレー色がありますよね。白に近いグレー色ならば程度が軽い、黒に近いグレー色ならば程度が重いという風に考えるのです。
もちろん、私も夫も医師ではないので、「あなたはこの辺りのグレー色ね」なんて判断はできません。
あくまで例え話の目安として、ご理解ください。
ちなみに、我が夫はどの程度かと夫婦で考えてみた結果、真っ白は有り得ず、どちらかと言えば白に近いグレーなんだろう、ということで勝手に認識しています。
夫は知能検査でアスペルガー症候群の疑いがあるとまで言われているし、実際に顕著な特徴もあり、更に本人も自覚している節があるからです。
(参考までに! 知能検査WAIS-Ⅲを受けたお話は、はこちらから)
(妻から見た夫の症状・特徴10選)
(アスペ疑惑のある夫の特徴)
しかし、夫は人から言われないと何も気付かない・わからない性格ですが、一度他人から指摘されたり仕事で失敗したりすると、
「どうして失敗したんだろう?」
と、考えることができます。
仕事上では、その指摘・失敗内容の原因を分析して同じことを繰り返さないようにしよう、という意思も働きます。
このように、仕事で失敗続きの方がご自分の失敗を指摘された時に、
「どうして何度も失敗してしまうのか」
↓
「次から失敗をなくしたい」という考えに至れる
ならば、ご自分の特徴を自覚なさっている証拠なので、比較的程度が軽いということで、白に近いグレーです。
反対に、典型的な発達障害の特徴を顕著に表している方は、黒に近いグレーと考えます。
私の身近にもいますが、自らのミスに気付くことは絶対にないし、
「あなた発達障害じゃない?」
と直球で他人から指摘されても、
「そうかもしれない!」
とその場で返事をするだけで、そこから
「次から失敗をなくしたい」という考えにまで思い至れない
ことが多いです。
もし、「失敗をなくそう」と思って本人なりに努力していたとしても、結果が空回りで周囲に迷惑をかけっ放しならば、やはり黒に近いグレーです。
結果が出ていないのに、改善努力のやり方が間違っていることに気付けていないからです。
つまり、
- 何度も繰り返してしまう自分の失敗に、自ら疑問に思う
- 失敗を指摘されたら自覚して「なんとかしたい」と思う
この二点がご自分の発達障害を自覚できる大きなポイントですが、発達障害の程度の度合いによって、このポイントを抑えることができるかできないかが、大きく分かれてしまうのです。
2. 本人が困っているか、困っていないか
第二の要因としては、本人の困惑度。
仕事や人間関係でミスが続けば、どうしても本人の仕事・生活に直接支障が出てきます。
社会人になって仕事をするようになるとこの傾向は特に顕著で、これも白に近いグレー程度の方ならば、ご自分で「支障が出ている」ことに気付けることが多いです。
「支障が出ていることに気付ける = 困る」
なので、ここまで認識できていれば、ご自分の特徴を自覚できるでしょう。
これが黒に近いグレー程度の方だったりすると、失敗が続いて周囲に迷惑をかけていることにすら気付けません。
仕事や人間関係に支障が出ていても、空気が読めない所があるのでやっぱり気付けません。
気付けないということは、本人はちっとも困っていません。
困っているのは職場の同僚だけだったりします。
つまり、困っているから自覚もできるし、困っていないから自覚ができないのです。
3. プライドの問題
単純にプライドが邪魔をして、自分が発達障害だと認めたくない方もいらっしゃるでしょう。
例えばひとつの分野に秀でているがために仕事含めて順風満帆で、これまで特に何も困っていないのに突然大人になってから、
「あなた発達障害かもよ?」
と誰かから指摘されても、まさに寝耳に水で認めたくないと思うのも無理はありません。
しかしなんとなくですが、プライドが原因でご自分が発達障害だと自覚することを拒む方は、自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)の方が多いように感じます。
不注意スキルが半端ないADHDだと、どうしても他人から注意されることが多くなるし、後からでも自分のミスに気付けることがあるので、夫のように否応なしにプライドがすり減っていく傾向がありますが(ADHD診断済の甥っ子も、叱られてばかりだったからか自尊心が低めです)、我が道を行くアスペルガー症候群は、対人関係に問題が出て裏でヒソヒソされることはあっても、ADHDの方よりはプライドをすり減らす直接的要因が少ない気がします。
我が夫の場合、幼少期からずっと叱られまくり、失敗しまくりの人生だったので、「プライドなんてあったら俺はもうこの世にいない」とまで言っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
素人発想とはいえ、発達障害を自覚できる人とできない人、その違いは、
- 程度の度合い
- 本人の困惑度
- プライドの問題
というのが、当事者である夫の見解でした。
特に、程度の度合いが要因の大半を占めるので、白に近いグレー程度の方ならば言えばまだ話は通じるかもしれませんが、黒に近いグレーの方だと言っても話が通じないことが多いでしょう。
自分の夫が白に近いグレーか、黒に近いグレーか……奥様から見て、発達障害の夫がどの程度なのか、単純に判別する目安にしてみてください。
ちなみに、本来ある発達障害の「グレーゾーン」と言う言葉は、発達障害の特徴があっても、症状が軽いために医学的な診断基準に満たせず、病院での診断がつかない状態のことを言います。
当ブログで挙げた例え話とは全く別物なので、あしからず。
(参考までに! 妻から発達障害夫に自覚を促すには?)
……と、いうわけで、大人の発達障害、自覚できる人とできない人の違いは? でした!
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