こんにちは、あーさんです。
発達障害(アスペルガー症候群)の疑いがあると指摘された夫・とーさんとの生活に、ようやく慣れてきた今日この頃です。
今でこそ落ち着いた生活を取り戻してはいますが、ここに辿り着くまでにはリコン寸前の喧嘩を何度も繰り返し、その度に色々考え、お互い納得するまで話し合って、なんとかやってきました。
そんな私たち夫婦の経験を踏まえ、本日は、発達障害の夫を持つ妻の対処法などを、妻目線でお話していきたいと思います。
夫が発達障害(かもしれない)の時、妻はどう対応すればいい?
発達障害と診断がおりている場合、我が家のように「疑い」まで指摘されている場合、病院等にはまだ行っていないけど、多分発達障害だと思われる場合、どれも同じです。
夫の特性(症状)を見極め、それに応じた対応をする
これしかありません。
……はい、ここで一番に出る感想は、ひとつです。
それができたら苦労しない!!
わかります……本っ当に、よくわかります(泣)
批判を承知で私の本音を言わせて頂ければ、どうして私(妻)ばかりがそんな苦労を背負わなければいけないのか?と、正直思います。
夫婦は支え合うもの?
ハァ?
毎日毎日旦那のせいで嫌な思いをして、旦那は私を支えてくれるどころか逆にこちらは「旦那」という名前の毒の沼地にはまって常にMP(精神力)を削られているのに、私だけがその元凶である旦那を支えろと?
それどんな苦行?
……いや、これね、当時私は本気でこのように思っていました。
当時は既に甥っ子がADHDだと診断されていて、発達障害という言葉も知っていたし多少は知識もあったつもりだったんですけど、相手が子どもではなく同等の立場の夫だと、頭では理解していても心が全く追いつかないというか……。
それでも、なんとか折り合いをつけて今は夫と仲良く暮らしています。
今の心境に落ち着くまでは、ちょっと時間がかかりましたが……。
……話を戻しまして、妻が夫の特性に合わせて対応する、という話ですね。
私に言わせれば、これは模範解答そのものです。
大人の発達障害の方と暮らしている場合、家族はこうするしかないので。
私はこの「妻が夫の特性に合わせて対応する」の前に、シンプルかつ単純、だけどとっても難しい、非常に重要な過程が絶対に必要だと考えています。
夫に、自分が発達障害だと自覚させる
その過程とはズバリ、
夫に、自分が発達障害だということを自覚させる
ことです。
これはもう、発達障害夫と暮らしている奥様全員にお勧めというか、完全必須事項です。
そんなの当たり前じゃーんって思う方もいらっしゃいますが、中にはやはり認めたがらない旦那様もいらっしゃるようなので、一応書いておきます。
社会的地位が高い旦那さんや、プライドが高い旦那さんには何気にハードルが高いかもしれませんが、まずこの自覚って本当に超重要ですよ。
テストに絶対出るので要チェックや!!です。
もちろん、我が夫も自身の特性については自覚しています。
夫に自覚をして貰うことで妻側の気の持ちようも全く違ってくるので、夫婦が一緒に生活していく上では絶対に必要です。
なぜ、自覚することが大事なのか?
夫側(発達障害をお持ちの方)の立場から言えば、
「自分の特性を知ることで、弱点をカバーする力をつけられる」
からです。
妻側の立場から言えば、
「夫婦が円満に、対等でいられる」
からです。
では、夫側の立場から説明させて頂きますと、まぁこれはそのまんまです。
ADHDですと特に表に出る症状なのでわかりやすいですが、例えば忘れ物が多い・時間管理が苦手・ケアレスミスが多い・衝動性を我慢できない……ですかね。
我が夫も不注意スキルがレベルマックスなので、ケアレスミスが半端ないです。
これらの症状、なぜかできないのが発達障害なんですが、大人(社会人)になると発達障害だからといって放置していい癖ではないですよね。
なんとかして、少しでもこれらの症状を緩和させなければいけません。
自覚しないで、これらを治せますか?
誰しも、自分の短所を自覚しなければそれに対して努力も対処もできません。
更に上記のADHDの典型的症状は、世間では改善すべき悪癖と言われても仕方のないものばかりです。
会社勤めの方でも、主婦の方でもです。
発達障害は脳機能障害なので100%の完治は無理だとしても、遅刻する回数を減らす、自分のやり方で時間管理をする・ケアレスミスをなくす・衝動性を我慢するためにも、少しでも自分に合った方法を考えるべきです。
これは発達障害の人に限らず、社会生活を営む大人であれば皆そうですが、そのためには自分の苦手分野・弱点を、把握・自覚をしないと、改善方法すらも見つけられません。
そのため、絶対に自覚は必要なのです。
(参考までに! ケアレスミスが多い夫には、妻からもアプローチできます)
(もちろんご本人の努力も必要です! 不注意スキルが高いなら「仕組み作り」をお試しあれ)
(苦労を乗り越えれば無意識に動ける「行動のパターン化」もできるようになります)
次に、妻側の立場の説明ですが、これは少し感情論が入ってしまいます。
人間誰しも長所・短所があり、他人である夫婦は価値観もそれぞれ違いますが、互いに長所短所があることを認め合い、更に話し合うことでお互いに価値観のずれを認識して、妥協しながらも共に協力しながら生活していくのが理想の夫婦ですよね。
しかし配偶者が発達障害ですと、とにかく相手の短所ばかりが目立ちます。
やらかす頻度がとにかく本気で半端ないので、
「どうして何度も言ってるのに治らないの?」
と不満が出てきます。
同じこと何度も言わせんなや……(怒)
しかも相手は100%悪気ありません。
普通に生活しているだけのはずなのになぜかやらかし続け、こちらからすると
「いい大人なのにどうしてわからないの?」
「努力が足りないのでは?」
と、どうしても言いたくなる場面が多々あります。
(参考までに! 同じ失敗を繰り返す発達障害夫に反省させつつ失敗の頻度を減らす方法は、こちらから☆)
そのような時、相手が自分の特性(弱点)を自覚していてくれれば、おそらくやらかしてしまった時でも、
「またやっちゃった……」
という気持ちになり、すぐに謝ってくれると思います。
更に、そこから夫婦で
「どうやったら弱点をカバーできるか」
を考え、何か対処法を見つけられるよう話し合うこともできます。
この過程だけで、妻の怒りはかなり治まるものです。
反省 → 現状把握 → 改善方法模索 → 改善!
の流れは、意思疎通をすることで夫婦の一体感も生まれますし、妻側からすると、
「夫が反省をしてくれることで自分の不満を受け止めてくれている」
と捉えることができ、更にそこから改善方法を一緒に考えていくことで、
「妻のために夫は一生懸命頑張ってくれている」
と、妻に対する夫の前向きな気持ちを感じ取れて、徐々に怒りの感情が治まっていくのです。
実際に、夫婦で話し合った対処法が上手いこといって弱点をカバーできるようになっていけば、自然とやらかす頻度が減って妻のストレスが溜まらなくなるのはもちろん、夫が努力で頑張ってくれているという事実が、妻にはとても嬉しかったりするのです。
発達障害の配偶者を持つ夫婦には、これが夫婦円満の秘訣と言えます。
夫婦が対等にいるためにも……
更に、夫に自身の発達障害を自覚してもらうことで、夫婦は対等でいられます。
毎回何かしらやらかすくせに無自覚で反省も大してしてくれない夫ですと、妻は少しずつ夫を見下すようになります。
表向きは普通でも、内心ではめちゃくちゃ相手を卑下していますよ。
いくら仕事ができたって、発達障害の夫は、私たちにしてみれば
「当たり前にできることができない」
し、悪気無く人を不愉快にさせる言葉を投げかけてくるのも日常茶飯事です。
これらが無自覚ですと、反省もしてくれないから順調にやらかす回数だけは重ねていくので、自然と見下す or 嫌いになっていきます。
それって結局、今の時代は夫婦円満とは言い難い関係ですよね。
だけど、上記の通り夫が自分の弱点をさらけ出してもその場で謝ってくれれば、たったそれだけで
「あ、わかってるんだな」
と思えて、こちらも怒りの感情が継続しなくなります。
我が家も、今も夫はちょいちょいやらかしますし、場合によっては私のイライラが治まらない時もありますが、一通り文句を言えば夫はすぐに謝り、反省もしてくれるので、シュンとしたその姿を見ると
「言い過ぎたかな……」
と感情が先走った自分にもほんの少しだけ反省し、そこから
「まぁ自分もやらかす時あるしな……」
と、お互い様精神をもう一度思い出すこともできます。
お互い様精神は、夫婦関係を対等にしてくれるのです。
このように、自身の発達障害を自覚することは、社会生活を営む上での弱点をカバーする力もつき、夫婦関係を円満に持続させることもできるので、絶対に必要不可欠なことのです。
発達障害だと、夫に自覚して貰うには?
では肝心の、夫に発達障害だと自覚させる方法です。
発達障害疑惑のある夫に病院に行って貰う方法と、ほぼ重複してしまいますが……。
上の項目に書いたように、
ADHDの症状ですと表に出る症状ばかりなので、ご本人に「〇〇が苦手じゃない?」と話を持っていけば、すんなり自覚して貰えることが多い
でしょう。
我が夫のように、子どもの頃から怒られてばかりで、社会人になったばかりの20代の頃もほぼ毎日上司やお客さんから怒られてばかりの生活を送っていれば、それはもう簡単だろうかと思います^^;
自覚を促すのが難しいのは、「発達障害」という言葉にネガティブなイメージを持っている旦那さんや、上記の典型的なADHDの症状があまり出ていない旦那さん、つまり、発達障害の中でも自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)の疑いがある方ですかね。
アスペルガーの方でも、ネットで簡単に見つけることができるアスペルガー症候群の典型的症状と照らし合わせて、
視覚的に証拠を見せながら促していけばあっさりと納得するかも
しれませんが、旦那さんのタイプによってはかなり難しいです。
(アスペルガー症候群の方に自身の特性を自覚をさせる方法は、下の記事からどうぞ)
ただ、万が一納得・自覚はしてくれても、自分の特性を改善しようと思ってくれるかは、旦那さんの性格・アスペルガーの程度によるところが大きいように感じます。
我が夫も昔はそうだったんですが、アスペルガーの方って相手の気持ちを推し量ることが苦手ですよね。
よく言う、
「逆の立場になって考える」
ってやつです。
男性だと特に苦手な方が(本人は苦手と思っていないでしょうが)いらっしゃるかと思いますが、この、「逆の立場になって考える」がいつまで経っても理解しにくい旦那さんには、
「私はあなたの〇〇という言葉で悲しくなるの。だからそういう悲しくなることを言うのは止めて」
と、不用意な発言をした旦那さんに、奥さんがいくら口でそれを止めるよう訴えても、相手は「?」となっていることが多いです。
「だって事実じゃん。それを言って何が悪いの?」
「逆の立場になって考える? ……いや、俺は別に言われても傷つかないけど」
「これがアスペルガーの症状? へぇーそうなんだー。じゃあ次は気をつけるね(適当)」
で、終わりです。
アスペルガーの夫には、感情で訴えたところで相手の心には何も響きません。
つまり、自身がアスペルガーだと自覚しても、その症状を治そうという努力はしてくれない場合もあるのです。
それだと、妻は変わらずストレス生活が続くだけです。
(アスペルガーの夫へ自覚を促した後、更にその特性を少しでも改善して貰う方法は、下の記事で詳しく解説しておりますので、参考にどうぞ)
まとめ
だいぶ長くなってしまいましたが、夫が発達障害(かもしれない)の時に最初に妻が抑えておくべき対処法のポイントは、たったこれだけです!
- 夫の特性(症状)を見極めそれに応じた対応をする前に、夫に自分が発達障害だということを自覚させる!
- 夫婦双方のためにも、自分が発達障害だと自覚することは絶対に必要不可欠!
最初から自覚をなさって弱点をカバーしようと考えている旦那さんをお持ちの奥さんや、自覚していなくても私なら旦那を上手く操縦して対応できる!という奥さんなら、ここはすっ飛ばしてもいいかもしれませんね!
……と、いうわけで、夫が発達障害だった時の妻の対処法 初めは夫に自覚して貰うこと! でした!
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